「ポリトライブ」10月例会
ラバウル料理「アイギール」を味わう
2003.10.5 会員宅庭園にて


 PolytribeのPolyは「たくさん」、tribeは「部族」。鶴ヶ島で誕生した造語。 鶴ヶ島市が所蔵するパプアニューギニアを主とするオセアニア造形美術品を愛 し、いろいろな活動をサポートしながら、地球社会のありかたを考えていこう とするグループの名称なんです。
 今月は第2小学校のパプア部の子どもたちと一緒に楽器つくりと演奏をする 予定なんですよ。単純な音だけど、相手の音をよく聞きながら応答していくっ ていう、西洋音楽とは一味違う音楽を、中川晶一郎さんがボランティア指導し てます。中川さんは三味線や打楽器を演奏しますが、作詞・作曲をし、自らボ ーカルを担当してます。西洋音楽一辺倒で育った私には、なかなか刺激的な世 界。大いに楽しんでます。
 それでね、料理も出来るようにならなくちゃね、っていうことで、パプアニ ューギニアから帰国して間もない青年の指導で、ラバウル料理の「アイギール」 をつくってみることになったのよ。
 河原で拾ってきた石を2時間かけて薪を燃やして熱して、水でジュッと洗って 大きな鍋にいれ、そこにまず肉、その上にいろいろな野菜を乗せ、ココナッツ ミルクを入れ、蒸し茹でにする料理なの。この匂いがね、「ウーン、パプアっ ぽい」って、前日パプアから帰国したばかりのパフォーマー夫妻も大喜び。
 私はね、15年ほど前のことを思い出してました。学童保育の上級生キャンプ で、鶏の蒸し焼きをつくったんです。河原に穴を掘って、塩・こしょうをすり 込んでホイルで包んだ鶏を埋めて、その上でたき火をしました。熱い石を入れ るという智恵が当時なかったものですから、5時間くらいボンボン燃やして、ど うやら出来上がりました。フワーッとして、とろけそうで、何とも言えない舌 ざわり。ふだん悪態ついてた男の子が「うめぇ、うめぇ」って食べた姿を今で も鮮やかに思い出します。

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