7月15日(木)に、生活クラブ生協まちづくり委員長研修で
所沢のくぬぎ山見学
に行ってきました。



 中富小学校の屋上から、県指定文化財である「三富新田」の地割りを見学。伝 統的な循環型農業が300年以上も営まれ続け、しかも県内で1、2を争うほどの 高い生産性を持っていて、世界でも類を見ないと言われています。
 じつは鶴ケ島の高倉も同じ構造で、所沢より古いんだそうですが、部分的にし か残されていないので、有名になりそこねています。けれど、県の「ふるさとの 森」指定にはなっています。
 
 この三富新田の一角に「くぬぎ山」と呼ばれている雑木林があって、ここに産 廃処理場が集中しています。ここで持ち上がったダイオキシン騒動はまだみなさ んの記憶にも新しいことと思います。
 私が「ごみ問題さいたまの会」の代表をしていた1994年12月「ごみを買いに行 かないデー」というシンポジウムのオプションとしてくぬぎ山を見学したのが、 この問題と関わりはじめた最初でした。
 久々に訪れたくぬぎ山は、焼却をやめた会社もありましたが、当時と殆ど変わ っていないように見えました。当時は放し飼いでこわかったドーベルマンも健在 でした。
 こうした林は農地ではないため、農地転用の手続きの必要がなく、簡単に 所有権の移転ができます。相続が発生すれば、億という単位の税額になるそうで、 手放さざるを得なくなります。
 その上、所沢インターを利用しやすい地の利もあり、産業廃棄物の格好の処理 場として活用されているのです。
 この相続税のもんだいは、所沢だけでなく、全国的にも問題になっています。 鶴ケ島市議会でも「相続税の納税猶予制度の適用に関する意見書」を昨年9月議 会で採択しています。
くぬぎ山にある産廃処理場 くぬぎ山にある産廃処理場


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