日常雑記
2001年3月


3月30日(金)
 今月の始め頃の新聞の切り抜きを見ていたと覚しめせ。「“トイレット博士” は意気軒高」なんてタイトルがあるじゃありませんか。トイレット博士という 名称もさることながら、この先生、本名は西岡秀雄さんとおっしゃるんですが、 22年間館長を務めた大田区立郷土博物館に寄贈した物の中に「舌だしモチーフ の民族資料」というのを見つけました。ムムッ、これは一度行って来なくては、 とワクワクし始めました。我が市のオセアニア造形美術品のなかにも確か10点 かそこいらは舌だしモチーフの仮面などがあったんです。この分野の研究者は そう多くないらしく、その上、解釈を巡っての議論もあるようです。
 こうしたモチーフについて情報をお持ちの方は、掲示板でも結構ですので、 ぜひご教示ください。そして、まだ見ていない方は、次回の公開日には、是非 見てね。自分で見つけなきゃいけないんですけど、探検のつもりでね。
 公開日は教育委員会でわかります。0492-71-1111(市役所)

<3月29日>
 チャイルドラインのワークショップでドキッとするような学びをしました。 悩んでる人の話を聞くときにやってはいけないこと12項目ほどあるんですが、 なんとそのうち半分もやっちゃってたんです。「一緒に考えずにすぐ助言をす る」「私もそうだったのよ、という」「みんなそうなのよといって、話を一般 化してしまう」etc. 知らないでそうしちゃったっていうんならともかく、そ うした方が分かり合えるって信じていたので、かなりショック。どうして嫌わ れたかわかんなくて悩んでたんですよ。なるほど、どおりで嫌われたわけね。 人生やり直しだぁ。
 もう一つの学び。短い語りを6人くらいで解釈してみます。すると、6人6様の 解釈がでてくるんです。頭のどこかで知ってたことのはずなんですが、それは、 意見が対立するような難しい場面に当てはまることのように思いこんでいたみ たい。ハンセイ。反省はサルでもするけどね。(笑)
 ことばっていつの時でも、多様な意味が投影されているんだって、改めて見 直しました。

3月26日(月)
 最近の生活はビデオ三昧。今日も今日とて、24日のサンデープロジェクトに 出演した田中康夫長野県知事の発言チェック。長野県の教育を考えて貰おうと 組んだ予算250万円を議会はそんな金はないと否決したそうです。養老猛とか、 掘田力とかいう名前が気に入らなかったんじゃないの。
 そこで康夫ちゃん曰く「県議には政務調査費毎月31万円出ているんです。年 間380万円(ちと計算が合わないか)、県議62人で2億3千万円になります。 来年3月には、このお金で長野県にどれだけの政策提言ができるか、お寄せい ただきたいと思っています」
 対抗意識丸出しの発言は、ちょっと気になりますが、言ってることは全くそ の通り。私なんかは、年間7万円でした。町議で調査費の全く出ていないケー スもあり、地方主権をめざす埼玉自治体議員グループの一員としては、政務調 査費の条例化に積極的に賛成した口です。自分たちの活動に自信があったから こその結論でした。
 働かない(特に頭が働いてない)議員が寄ってたかって、不況の世の中を作 っているということも言えますよね。ちゃんと働けば、だれも文句はいいませ んって。

<3月25日>
 ポリトライブ総会の日でした。鶴ヶ島市が保有するオセアニア造形美術品に 魅せられた人々が、ワイワイガヤガヤ集まって、講演会を企画したり、子ども たちと一緒にお面こさえたり、展示のアイデア出したり、いろいろな活動をし ています。とても個性的な人々の集まりで、面白いですよ。

3月24日(土)
 重い重ーい一日でした。
 長編記録映画「百万人の身世打鈴(シンセタリョン)」を見に浦和市民会館へ 出かけるに当たり、本棚から未読資料を引き抜いて持って出ました。これが「 原子力行政を問い直す宗教者の会」結成全国集会報告集でした。1993年7月に 行われたものです。この集会以後、「もんじゅ」や「JCO」など、重大事故 が起こっています。
 この集会は、日本山妙法寺の僧侶が全国行脚して呼びかけたものです。
 原発反対運動に関わってきた僧侶、牧師、原発労働者の報告や、宗教者だか らこその激しさと厳しさをもって闘争していると言うような発言の出た座談会 の記録など、深い敬意を持って読みました。
さて、映画は3時間45分のドキュメンタリー。「三・一戒厳令」の時の絞首 刑の古い写真に始まり、のっけから涙と胸を締め付けられるような思いを誘わ れました。
 「太平洋戦争光州遺族会」の激しい日本糾弾の発言、強制連行での労働の実 態を証言する「生と死の狭間で」、「元・従軍慰安婦たち」、戦争末期に松代 に作られた天皇御座所(おましどころ)と大本営地下施設の実体に迫る「天皇 と松代」、「原爆被爆者たち」。重ーい歴史の傷を背負って生きる人々の生々 しい証言の実録。
 こうした歴史を認識すること、反省すること、二度と起こさないと誓うこと、 謝罪すべきは謝罪すること、そうした段階を経ずして日本国民の誇りはないと、 改めて思いました。日の丸を掲げたり、君が代を歌ったり、歴史をないことに することで誇りを持とうとする人々が活発な言論活動を、ふんだんな資金にま かせて行っていますが、真実に目を背けて何の誇りでしょうか。
 ひとこと批判をすれば、私が今までに聞いた強制連行にしろ、従軍慰安婦に しろ、今も生きている極限状況というものがあって、それ故にこそ日本を糾弾 せざるを得ないんだというところの表現が物足りませんでした。それは、証言 した人々の置かれた状況にもよりますので、一概に制作の傷というわけにはい きませんが…。

3月23日(金)
 本清(ほんせい)前越生町長を告訴した件について、書類送検したとの新聞報道。こちらの言い分通り「強制わいせつ」での送検。警察の調査に感謝。
 セクハラの訴えは、訴えることによって2度3度にわたる二次的セクハラを受けることになると経験者や学者は口を揃えて語っています。私も身をもってそのことを体験しました。でも、痩せても枯れても元議員、訴えたくても訴え出られない女性たちの代理告訴の意味も込めて、歯を食いしばって供述しまし た。
 警察としては、二次的被害を受けたなんて言われないように、工夫を凝らし てはいるようですが、こうした訴えの受け止め方について、まだまだ研究が足 りませんね。
 今回のことでは得難い経験をし、勉強にもなりました。報道によれば、本清 さんは相変わらず否認しているようですし、両者の言い分を併記せざるを得な かった警察もつらい立場なんだろうと思いますし、よくがんばって調査したと、 今は感謝しています。
 第2ラウンドは検察に場所を移します。

 田中康夫長野県知事は、IT関連予算について「小さなハコモノ行政」と呼 んで、注意を喚起しています。要は、庶民の生活をどう変えていけるのか、具 体的な力を持った予算であるかどうかが問われます。「景気回復のために公共 事業が必要」という時、ゼネコンの仕切る大開発しか思い浮かばないような庶 民感覚欠乏症では困るわけです。子どもの遊び場をたくさん造ったり整備した りとか、民地と車道の間の切り下げにドーンと予算をつけるとか、水はけの悪 い道路をドンドン改良するとか、私が今回お世話になった、古くて汚くて、庶 民が寄りつきにくい警察署をホテルのロビーみたいにきれいで心安らぐ建物に 建て替えて、相談に行きやすくするとか、お金の使いどころを、もっと生活レ ベルに引き寄せて考えられないものでしょうか。
 22日「ニュース23」の嶌信彦発言はそういった意味で共感できます。彼の 発言は、こうです。
 「年収600万、700万でも豊かな生活ができると言う風に構造改革をせよ。も し、それを邪魔してる団体や組織があればそれを公表する、規制があれば緩和 する」
 18日のサンデープロジェクトに出演した自民党の議員は政策が一部実力者と 言われる幹部の手で決められていることを暴露していました。庶民感覚なく、 権力維持と集票のことばかり考えている人たちが馬を飼うような官僚と手をつ ないで、国民の税金を食い物にしておいて、不況だからと言って、又公的資金 を銀行に注入しようなんて画策してるようですから、もっと国民は怒るべきで す。

3月21日(水)
 公民館で「waltz」の印刷をしました。途中でインク切れになったので 補給してもらいましたが、年度末で、これから自治会の総会シーズンなのに、 予算がもうないんだと嫌味を言われました。余った予算をこなす作業をしてい るセクションもあるというのに、理不尽ですよねぇ。
 孫のひい君もママも手伝ってくれて、ほとんど一日を費やしました。ひい君 がコツコツと根気よく仕事をこなしてくれたのには、びっくり。でも長ーい作 業でしたので、さすがに飽きてしまったようでした。お昼が3時過ぎになって しまったので、お駄賃にマックをご馳走しました。
 マックは平日半額セールで売り上げを伸ばしているらしいんですが、これも デフレ現象なのでしょうか。安売り競争で、変な肉が混ざってこなければいい ね、とパパ。デフレでなくても、それはすでに心配されているんですが、たま さかのことですから、勘弁ね。

 政府はデフレで大騒ぎしていますが、いまのところ、それが私たちの生活を どう破壊するのか、なかなかピンときません。どうも、庶民の生活とは遠いと ころでの出来事のようにも思えるからです。
 「ニュース23」で、ちょうどそんな疑問に答える発言がありました。要す るに、デフレデフレと騒いでいるのは、今まで政府に保護されてきた業種だと いうのです。即ち、ゼネコンや金融業界です。庶民の生活との関連のところを 見損ねましたので、明日の続編を忘れず見なくては。

3月20日(火)
 学校図書館を考えるさいたまネットワークの会報「waltz」の発送先一 覧と封筒を受け取りに川越工業高校へ立ち寄りました。
 この会では、原稿を依頼する人、ワープロ打ちする人、宛名シールを打ち出 す人、封筒を用意する人、印刷発送をする人、等々毎号分業しています。今回 私は印刷発送を引き受けました。
 受け取った封筒が予想外に重かったのですが、エイヤッと思い切って持った まま池袋へ出かけました。(家に帰ってから測ったら5キロほどありました。)
 祝日の池袋は人混みで賑わっていました。政府はやっとデフレ宣言をし、ま た、昨日日銀が量的緩和を打ち出し、これで経済は持ち直すか、なんてハラハ ラドキドキの政治を尻目に、庶民は逞しく日常生活を営んでいるかに見えます が、果たしてどうなんでしょうか。
 帰路、地下道に入ると、あちこちにホームレスが寝転がっていました。

 キ政連(キリスト者政治連盟)常任委員会のため文京区千駄木へ。4月総会 の打ち合わせ。ヒタヒタと押し寄せる帝国主義の亡霊たちに立ち向かうエネル ギーが渦巻いている人々の集まり。
 総会記念講演は小田実さん。演題は「人間の国へ〜良心的軍事拒否国家をめ ざして〜」。お知らせにのせてありますので、ご参照ください。

3月19日(月)
 埼玉学校給食を考える会で、学校給食会を訪問しました。
 会としては、何回も行なってきた訪問ですが、今回は久しぶりとのことでし た。私にとっては、全く始めての訪問です。
 一列車遅れてしまって、みんなに迷惑をかけてしまいましたが、私自身も大 変でした。電話帳を眺めて、学校給食センターというのを見つけ、学校給食会 の電話番号を聞き、学校給食会に電話して、住所と行き方を確認しました。バ スを待てないので、タクシーをとばしました。
 じつは、学校給食会というものを天下り機関とだけ見ていて、あまりいい印 象を持ってはいませんでしたが、今日の訪問で、ちょっと見直しました。
 平成10年の米に始まり、埼玉県産農産物の学校給食への供給が始まっていま す。農林部の圧力だけかと思っていたのですが、担当の方の話を聞いていると、 事務的な静かな語り口の中にも、材料へのこだわり、食感・味を追求する姿が 表れており、オヤと思いました。
 味噌・しょう油の大豆・麹は当然のことながら、塩はメキシコ産の自然塩と か、このこだわりはホンモノかなと好感が持てました。
 納豆は試食しました。中粒で、歯触りも柔らかすぎず、発酵度も中位で大豆 の甘味を残しており、なかなかのものでした。「商標登録しないんですか」っ て聞きましたら、考えているということでしたが、デパートに似たネーミング の納豆があるとの情報で、デパートに飛んでいったところ、メーカーの市場調 査員と間違えられたなんてエピソードは、研究開発に熱中する公務員丸出しの 姿でデパートへ飛んでいった様が想像され、まことに微笑ましく思われました。
 最後に、会の代表が、パン工場で使われている農薬の毒性についての解説、 各国で使用中止になっている資料を渡して、全面使用中止を訴えて帰路につき ました。

3月18日(日)
 事故以来失礼していた「鶴ヶ島障害者の生活をよくする“ひまわりの会”」 に久々に出席しました。総会でもあり、懸案の「ひまわりの家」建設のため、 いよいよ外部からの寄付金集めに動き出そうという重要な会であったからです。
 「ひまわりの家構想」といって夢を追い求めているうちはよかったのです。 いよいよ具体的なお金の話ということになると身体がふるえてくるという会員 の言葉は、全くその通りです。あまりにも大胆な計画で怖くなるか、まだピン とこないか、どちらかのようでした。
 幸い市福祉課長が、すでになんらかの援助をすると発言していることを頼り に、まずNPO設立を目指そうと言う計画です。
 私も一緒に夢に向かって走ってみようかという方は、ぜひご連絡をください。

3月17日(土)
 「イスラエル美術の現在」を見に埼玉県立近代美術館へ行ってきました。
 作品の多くはドキッとせずにはおれないメッセージを発信しており、イスラ エルという国の置かれた状況の厳しさを思わずにはいられませんでした。
 今回の展示のために作家が来日して、共に会場を作り上げたり、会場で作品 を造ったりしたそうです。会場自体が一つの作品になっていると感じました。
 ビデオ作品には、家に落ち着いて住めるようになったいきさつを語る人々が 9つの画面で同時に語っているというものもありました。こうした「ホーム」 をキーワードにテントを描いたもの、床にセットされたドアや窓があり、解説 なしに理解するのはちょっと難しいかなという感じもしました。それは、形に は表し切れないイスラエルの人々が置かれた世界を表現しているため、歴史や 状況への理解が欠かせないからです。幸い、我が市の前教育長が館長をしてい らして、丁寧な解説をいただき、理解が深まりました。

3月16日(金)
 池袋を通るならビッグカメラに寄ってきてと娘に頼まれました。「仮面ライ ダーアギト」の“G3”と“ギルス”と“アギトフレイムフォーム(赤)”を買 うのが目的です。
 残念ながら、売り切れていて手に入りませんでした。人気商品で、卸から回 ってくる量にも限りがあるのだそうです。幼児向けのこうしたオモチャの世界 は、不況などどこ吹く風です。手を変え、品を変え、新しい意匠で出てくるの で、次々と子どもは飛びついていきます。
 3歳のたあちゃんは、スッカリこうした世界にはまりこんでいて、テレビの 前でウルトラマンや仮面ライダーや怪獣の人形を持って「まてーっ」「トアー ッ」「やられたッ」などと一日中一人芝居を演じています。
 ママは、人形を買ったり、ショーを見せたり、子どもの喜ぶことを中心に休 日のプランを立てています。
 格別の贅沢を望まなければ、なんとか楽しい日々を過ごせる若い家族を見て いると、不況の影などなさそうに見えます。よくよく聞いてみれば、賞与が減 っているというようなことはあるようですが。
 一方、年金暮らしに入った自分はといえば、削れるだけ削っての日常生活で す。しかしながら、そのことは格別今の不況の影響を受けてそのような生活に なっているわけではなくて、景気が良くても似たようなものでしょう。そうい った意味では、老後の生活の不安は今に始まったことではないということにな ります。
 株価と銀行の不良債権ばかり気にしている不況論は、それなりに経済の重要 な課題であるには違いありませんが、一般ピープルの生活感とは、どうもしっ くりきません。だから公共事業で経済活性化なんて政策しかでてこないんじゃ ないでしょうか。

<3月15日>
 Iチャイルドラインは、5月5日実施にむけて、いよいよ具体的なワークショ ップにはいりました。
 今日は「いのちの電話」のスタッフを講師にお招きしての実践でした。「聞 く」ことに徹してみての感想、「話す」ことに徹してみての感想を述べること で、自分のあり方を見つめるいいチャンスとなりました。

<3月14日>
 NCC平和・核問題委員会にてカトリックのジーンさんから、イスラエルの 神父の手紙の紹介がありました。神父は、一般の人々の家が爆撃にさらされて いることを記し、いっそのこと、教会を爆撃してほしいと訴えています。
 折しも、埼玉県立近代美術館において「イスラエル美術の現在」という展覧 会が開催されています。困難な政治状況の中で芸術家たちはどんな作品を生み だしているのか、是非見に行きたいと考えています。3月20日までなので、 あんまりノンビリはしていられませんが。

3月13日(火)
スキャンダラスな中央政界の動きから目を離せないでいます。田中康夫長野 県知事言うところの「ねじれた民主主義」が、ここでは「ねじ切れた民主主義」 になっています。「国民を愚弄している」「見苦しい」「陰湿だ」とマスコミ も、街角インタビューに応じた国民も口々に苦り切った言葉を吐き出していま す。昨夕のよみうり寸評も“「裸の王様」の行列が粛々と進む”と書いていま す。韓国の東亜日報は「密室コメディー」と書いているとの紹介もあります。
 身のまわりの地方議員の多くは、寄らば大樹の自民党から離れ兼ねています。 もはや大樹の面影はなく、葉を落とし、小枝も折れ尽くした冬枯れの幹の皮の 隙間で身を細くして生きているだけの地方議員を尻目に、田中康夫に続けと腕 まくりの住民パワーがあちこちで雄叫びを揚げています。この雄叫びが響いて いる間は日本も捨てたもんじゃないって言えるような気がします。

<3月12日>
I埼玉学校給食を考える会定例会に出席しました。1月から民間委託に移行し た所沢の2つの小学校では、せっかく漆器が採用されたのに、いまだに使われ ていないと言うことです。消毒がネックになっているようです。現在95℃1時 間半の消毒を行っているということですが、このこと事体異常ですよね。
 そこで漆器の洗浄・消毒について、もっと詳しく調べようとしています。何 と言っても、古代の遺跡から往時のツヤを残したまま発掘される漆塗りですも の。そんなに柔なものではないはず。
 「官がダメなら住民パワーで」を地で行く行動がここにも

 午前中は川越駅西口方面にいましたので、午後は所用を済ませてから、川越 市議会をのぞいてきました。議長の資質を巡って空転していた市議会がようや く始まったところでした。川越では、議場の出入口に職員が控えていて、傍聴 券と議事日程を渡してくれます。議場は6階ですが、傍聴席は7階にあるので、 議場が遠く見えます。鶴ヶ島の場合は議場と傍聴席が近くて、市民と議会が近 い感じがします。私は、休憩に入るとき、「もっとこんな質問をして」なんて、 傍聴席から激励された経験があります。
 この日気になった議案は「中高層建築物建築紛争の予防及び調整条例を定め ることについて」でした。検査事務が民間に開放されたことにより、今までの 要綱では限界があるので、条例の制定を提案したということでした。鶴ヶ島で も、区画整理が進むと新たに表面化してくる問題です。手は早めに打たなけれ ばね。

<3月11日>
 日曜日朝の政治番組には、同じ政治家や評論家があっちにもこっちにも顔を 出していて忙しそ。先週も今週も「どうなる日本経済」が大きなテーマになっ ています。
そんな中で気になったのは堺屋太一の発言。「景気に軸足をおいた政策をあ る程度しますって言ってるのに、財政再建をしなきゃいかんという風がワーッ と吹いて、そこへ財政再建目指して公共事業を切った首長が非常に人気がいい ということで、地方自治体が競争で切り出した。これが実体的な悪さにつなが ってる」
 公共事業を切った人気者って田中長野県知事のことでしょうか。不要不急の 公共事業で日本の自然を壊してきたツケが国民に被ってきています。将来に禍 根を残しそうな事業は切って、福祉や文化にどんどん予算をつぎ込めば、人々 は安心して、心豊かな日常生活を送ることができて、消費行動も活発になると いうシナリオは彼の中にはないのでしょうか。『社会保障の経済効果は公共事 業より大きい』っていう本も出ています。

<3月10日>
漫画家の赤星たみ子さんの講演会が大橋公民館で行われました。テーマは、 「ゴミを出さない暮らしのコツ」でした。
ゴミ問題は楽しくやるのがコツ、と何回も言われました。人に伝える時も、 「あなたエライわねえ」って言われて「私にはとてもできないわ」って言われ てしまったら一巻の終わり。「そうなのよ、私ってエライでしょ」って居直っ て、「とてもお得なのよ」って経済性をアピールせよとのご託宣でした。
 安売りのリュックにとりつけた掃除機を背負って登場した夫さんが実演。効 率よく、高いところにも手が届いて、エアコンもこれで掃除しておけばわざわ エアコンクリーニングしなくても長持ちするし、時間も短くて済むので、電力 消費も少なく、CO2 排出も当然減るっていうんですが、この掃除機も講演の 時にはいつも持っていくんですって。受けを狙って笑わせるためなんだそうで す。なかなかのプロ根性です。
 生ごみ処理の話、エコクッキングの話、スッと入ってくる話しっぷりはなか なか好感が持てました。
 市の別の講演会と重なって、参加者が少なかったのは、とても残念でした。

3月5日(月)
ずーっとほったらかしにしてあった3年ものの味噌をカメから出しました。 素人の作った味噌を3年もたせるのは無理と、つい先だって友人と話していて、 私の味噌も何とかしなくてはと思っていたんですが、娘にせっつかれて、恐る 恐る蓋を開けました。ほんの少し白カビをとっただけで、一応使える状態です。 かなり黒くなってはいますが、名古屋味噌ほどではありません。早速煮干しだ しでみそ汁を作ってみました。まぁまぁの味です。残念ながら娘たちは白味噌 が好きなので、使ってくれません。
正月にホームステイに来ていた里子さんと作った味噌なので、もっと早く出 して、おいしく食べられる間に育児院へ持っていけばよかったのに、ちょっと はずしてしまったので、今からでは無理と判断。せっかく無農薬の大豆と麹で 作った味噌、なにかもったいなくて…、大根のみそ漬けでも作ろうかしら。

<3月4日>
Iきんさん、ぎんさんの追悼番組を見ました。電話がかかってきたので、画面 を追うだけでしたが、なにかホノボノとしたキャラクターで、見ているこちら の頬も緩んでしまいます。霊柩車にむかって「ぎんさん、ありがとう」ってい うことばが飛んでいましたが、全く同感です。
 昼間は教会で、最近永眠したお二人の方の追悼のひとときが持たれましたが、 お二人とも93歳で、老衰ということでした。出席したみなさんが生前のエピソ ードを語られましたが、明るくて逞しい、激動する戦中戦後を生き抜いた信仰 深い肝っ玉母さんの像が浮かび上がりました。
 人生の終盤戦で大ヘマをしでかした私には、これからどんな人生が許されて いるのか、大先輩の人生の軌跡をたどりつつ、思いを新たにしました。

<3月3日>
 3歳の孫のたあちゃんが制服を着て幼稚園に初登園。説明会の日「お名前は ?」って聞かれて「バルタン」って答えたたあちゃんも、あと1か月で幼稚園 児です。高いところに上ったり、飛び降りたりするのが大好きな活動的なたあ ちゃんを見ていると、ほんとに可愛くて、虐待する親の増えていることが信じ られなくなります。たあちゃんは、朝パパがお出かけの時「いってらっしゃー い。がんばってね」と可愛い笑顔で送り出します。
どんな親も暖かい気持ちで子どもと向き合えるよう、早く世の中が安定する よう、祈ります。
 国会議員の先生方、がんばってね。

<3月2日>
チャイルドラインの学習会で山下英三郎先生の講演を聞きました。日本初の スクールソーシャルワーカーとして著名な方です。自説を押しつけることなく、 おだやかな語り口の中にも、子どもたちへの熱い思いが漲っているお話でした。
 『環境破壊、低迷する経済、政治家はウソばっかりついてる、一生懸命勉強 して就職してもリストラや倒産の危険がいっぱい。子どもたちは将来の展望を 持てない中でやぶれかぶれになっています。居場所がなく孤立感も強まってい ます。学校は子ども同士を競争させ、できる子とできない子を分断する形で運 営されてきました。それでも学校にはまだ可能性があります。孤立感を少しで も薄めていく可能性を持った学校として見ていく、学校を軸に家族がつながる こと、学校を軸に地域がつながることを再度試みる場として、とりあえず多く の人が集まってくる場として、利用価値はまだまだあります。
 悩んでる子どもに「あんたさえ、しっかりすれば大丈夫」なんて単純に言え ない状況ですから、子どもの声を先入観なく素直に聞くことが、まず出発点と なるでしょう。』


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