日常雑記
2001年4月


4月27日(金)
 昨日速達が届きました。届いたものは「イタリア・ルネサンス〜宮廷と都市の 文化展」招待券。有効期限が何と本日まで。〈高柳家の娘〉が応募したアンケー トの景品でした。娘さんはイベントの準備に追われているので、私が貰い受けることに。
 久々に訪れた西洋美術館では、免震構造とやらの工事をしたということで、地下ロビーで、のぞき窓から地下構造を見学するというおまけもありました。
 平日なのに結構な来場者数でビックリしました。不況はやっぱり偏在しているんでしょうかね。
 緻密さと明るさと華やかさに彩られた作品群が、芸術運動の大きなウネリの中から醸し出されたことを思うにつけ、現代は未来に対して何を残し得るのだろう かと、余計なことを考えてしまいました。

<4月25日>
 鶴ヶ島市学校給食を考える会例会。会員の一人、乳飲み子を抱えた3人の子の ママは、食生活をとても大切にしています。幼稚園もお弁当を持っていけるとこ ろを選んだんですが、問題は今年新1年生の長女の学校給食。パンの農薬検出そ の後も気がかりの一つです。
 とにかく化学物質の影響はほんとに大変。アトピーどころではないんですよ。 3/10読売にも「キレる」子どもの心を読み解く鍵は脳にあって、その脳が環境ホ ルモンなどの影響を受けて微小な障害を引き起こしているという研究成果が載っ ていました。食は命の源。もっともっと気にしたい分野ですね。

<4月23日>
 JCO臨海事故初公判の日でした。あの事故はどんな厚いカベでも、鋼鉄でも 突き抜けていく中性子が放出されたという重大事故だったんです。それなのに6 時間以上も村民が中性子にさらされた後で「屋外に出ないように」というトボケ た指示がでたんです。その間専門家はどんな恐ろしい事故に発展するかとドキド キしていたらしいんですが、結局は公表されなかったんですね。  公判では、そうしたことが明るみに出るような審判がなされるといいんですが。

4月21日(土)
 アートな一日を過ごしてしまいましたぁ。
 午前中は王子の飛鳥山公園にてダツゲンパク(脱原発博覧会)。チェルノブイ リ、六ヶ所村写真展、ビデオ上映、種々の資料本の販売、自然エネルギーPR、 そして石原都知事リコール会議も署名集め。ついでに私も「小田実講演会」のチ ラシまき。
 さらに音楽家も参加。「音あそび」と名付けた「自然音」音楽の高野昌昭さん。 ここは是非パプアニューギニアのスリット太鼓も仲間に交ぜて貰いたいなぁなん て考えてしまいました。ステージにはなんと庄田次郎さんも。龍のまち鶴ヶ島ア ートフェスティバルに例年参加しているラッパおじさんです。頭はモヒカン、赤 ふんどしに赤い着流し、赤い鼻緒のジョジョ履いて、今日はラッパではなく鯉の ぼりを持って踊っておりました。

 午後は東京都美術館にてアールヌーボー展。初日でしたので、結構混んでまし た。今までに見たことのあるものもかなりありましたが、あまりにも美しくて、 ほれぼれと見とれてしまいました。家具などは使い込んだ跡がまた何とも言えず 実用品としてのアールヌーボーというところをいままで見落していたことに気づ いた次第。

 夕方は国分寺の喫茶店「田園」へ。八坂圭さんと友人の2人展。鶴ヶ島のオセ アニア造形美術品に古代の日本人に相通じる霊の存在を感じて惚れ込み、ボラン ティアを買って出た青年が八坂さん。たばこと塩の博物館での展示に際しても、 梱包などの作業も厭わずやってくれたと聞いています。
 今回の作品は水彩。精神の深奥へのまなざしを感じる絵とダイナミックな現代 の息吹きを感じる絵と、両面を見せて貰いました。

<4月20日>
 キ政連常任委員会。教科書問題では、韓国の国会議員で牧師の金泳鎮さんハン スト支援の報告。委員長からは台湾訪問の報告。台湾長老教会の政治へのリーダ ーシップの重要性と原発売り込みたい村上某への警戒。基地問題では、副委員長 の坂内義子さんが参院選に神奈川で立候補して非戦平和を訴えることになりまし た。共産党、社民党との連携は不成立、残念です。

<4月18日>
 NCC平和・核問題委員会。金泳鎮さんのハンストに急遽相談会を持ち、お湯 や毛布の用意など支援体制を組んだけれど、もっと大勢の参加欲しかったとの反 省。私も行かなかったなぁ。韓国では、花一輪が共感のしるしで、花を持った在 日の方々の応援も。ハンストは、ドクターストップで16日午後3時に終了。一人 では歩けなかったそうですが、病院でまもなく元気を取り戻した由。
 教科書問題では、6月に教科書センターで一般公開されるので、誰でも内容を 見ることができるんです。改めて吟味しなくてはね。でも、実は、その頃にはも う決っているのではないかともいわれています。自分の子どもが使う教科書がな ぜ国際問題になっているのか、報道だけで判断せず、自分の目で確かめる必要が あるんじゃないでしょうかね。

<4月15日>
 イースター礼拝。お花の修行に来ているドイツの方のコーディネイトしたイー スター卵をつり下げたエニシダの生け花がとても華やかでした。幼児に小学生か らお年寄りまで100人ほどの方が参加しました。
 キリスト教では、クリスマスより重要な礼拝がイースターです。むごい殺され 方をしたイエス様が復活して弟子たちのところに現れたところから、生前の言葉 を述べ伝え始めたのがキリスト教の始まりなんです。それなのに、なぜ戦争なん かするんでしょうねぇ。今日本のクリスチャンは世界平和に向けて重要な働きを しています。どうか世界平和の実現する21世紀でありますように。


4月13日(金)
 「せんたくもの、たたんだから、つかれちゃった」と「つかれた」を連発す る新小学生。でも、なにやら得意気。「ハイ、これ、おばあちゃんの。オレが たたんだんだよ」って部屋まで洗濯物の出前も。
 新しい生活で本当に疲れるらしくて、夜は早めにお休みなさいをしています。

<4月12日>
 朝のニュースで、千葉県印旛村平賀小学校の校庭が芝生になっているところ を紹介していました。文科省の助成金も出ているんですって。私が「校庭を草 地に」って質問した頃は、大笑いされました。今昔の観あり。問題は年間80万 円の水道代だそうです。ここは雨水利用と行かなくっちゃ。

<4月11日>
 今日はちょっとウキウキ。私が関心を寄せてきた問題の一端を引き受けてく れないかと、友人に打診のミーティング。「がんばって続けなさいよ。手伝う から。二人だけでもやろうよ」と励まされ、グッときちゃった。

<4月10日>
 旧知の仲間と久々に長談義。子どものこと、不況のこと、政治のこと、3時間 に渡って意見交換。
 話しながら改めて思ったことは、どの団体もそれぞれ取り組んでいる問題があ って、それなりに成果をあげながらも、課題への取り組みで手一杯。
 私の願いは、末端を苦しめている問題の本質に関わるところで、何とか手を結 んで、長期的な視点に立って解決への歩みを進めたいということなんだけど、子 どもの不登校や非行、いじめ等に直面していると、なかなかそういうアプローチ がしにくいようですね。だからこそ、私のように子育てが終わって身軽になった 者の役割というものがあるのかもね。

<4月9日>
 参議院議員会館へ。今日は、子どもの権利条約の国連への政府報告にむけて NGO団体と政府の意見交換会が行われました。画期的だったのは、外務省が 主催してくれたこと。第一回報告時には、NGOが走り回って関係省庁に出席 をお願いして歩いたんです。今回は外務省が1府8省2庁に案内してくれました。 こうした動きがさらに発展して、子どもについて総合調整するセクションが設 置されることが強くのぞまれていますし、国連子どもの権利委員会の日本政府 への勧告にもそのように書いてあります。男女共同参画室があるんですから、 子ども庁なんてできてもおかしくはないんですが。

<4月8日>
 たあちゃんの入園式でーす。可愛いこと可愛いこと。ママからなかなか離れ難 くて、ママの方ばかり見ていたと聞くだに、ますます可愛いんですよぉ。「たあ ちゃんね、まだちっちゃいから、ボタンはめられないの」って自分でいうところ がまたまた可愛い。  ばあちゃんとしては、入園式に行きたかったんだけど、第2回子どもの権利条 約市民・NGO報告書をつくる会総会があったので、そちらへ行ってしまいまし た。

4月5日(木)
 おととい、信頼していた仲間から、共に活動することをやめると引導を渡さ れ、気分はブルー。「あなたの活動は貴重。議員辞職はほんとにザンネン」っ て言ってくれてたのはなんだったのよ。心にもなく慰めてくれてただけだった の?
   まぁ、予想された通りといえば通りのことが起きたって言うことね。こうし て、一人去り、二人去って行くのは、世の習い。
 なんだか元気出ないねぇ。テレビ何やってるのかなって番組表見てたら、「 世の中なんでも経済学」っていうのが目に飛び込んできたので、とりあえずス イッチオン。あれま、「ティーンズTV」ですって。「地球環境あなたの選択 次第〜環境問題〜」ってタイトルで、内容はゴミ問題でした。エコノミストっ ていう名前の人形の黒猫くんが、エリとサオリを相手に「環境問題は経済学の 重要なテーマなんじゃ」と演説ぶってました。以下はその内容
 『工場で、家庭で、ゴミは出る。それは埋め立てなどで環境の中に捨てられ る。工場の排水や排気ガスは海や空気という環境の中に出ていって汚す。東京 都江東区中央防波堤外側埋立処分場は200万u、埋立量5,000万tの巨大処分場 だが、2003年で満杯予定。川や海の汚染物質も様々な公害の原因になっている。 工場や自動車の排気ガスに含まれる化学物質が空気を汚している。そして最近 クローズアップされているのが、石油などを燃やすと必ず発生する二酸化炭素。 空気中の二酸化炭素が増えると、地表から熱が出ていくのを妨げる。その結果 地球の温度がだんだん高くなる。これが今大きな問題になっている地球温暖化 だ。地球が温暖化すると、南極や北極の氷がとけて、海面が上昇すると言われ ている。小さな島国では、国土の大半がなくなってしまう可能性さえある。さ らに気象のバランスが崩れて、大雨や洪水が各地を襲うかもしれない。又、逆 に雨が減って、水不足が起きたり、農作物が育たなくなるところも出てくる。 そうなれば、食料危機が起きかねない。環境問題は、長い間のツケがたまって、 もう限界になったということなんだ。』
 以上なかなか結構な番組でした。春休みの午後、ティーンズ見てるといいね。 もっとも、アメリカは京都議定書不支持宣言しちゃったし、日本の政治家たち は、一応アメリカに働きかけをしているみたいだけど、日本だって、ちゃんと 環境に対して理想的な歩みをしているわけじゃなし、鶴ヶ島だって、常に市民 と行政は綱引きしている状態。もう、どうでもいいやって気持ちになり勝ちだ けど、とにかく、自分の生活が基本なんだから、がんばろ。
 他の市に目を移してみれば、環境自治体会議で水俣市に行ったとき、市民や 中学生から直接話を聞くことができました。水俣市では「家庭版ISO」とか 「学校ISO」っていうわかりやすく実践しやすい取り組みを進めています。 わかりやすさ、取り組みやすさという点で、行政にもう少し知恵を発揮しても らえればなぁって思います。

<4月4日>
 隣の空地に今年もつくしが顔を出しました。ちょっと失礼して摘ませて貰い ました。甘辛くいりつけたり、しらたきと合わせてしょうゆ味のきんぴらにし たり、てんぷらにしたり、春の味覚を一人で楽しみました。
 「一人で」っていうところが、ちょっと寂しいかな。孫たちは楽しそうに摘 んではくれるんですが、食べようとしません。高柳家の娘は「食べないよ」の ひとこと。ママは「うーん」って言っただけ。だんだん生えているところが減 ってきているし、「春の味覚」なんていっていられるのも今のうち。店で売る ような時がくるのかなぁ。

<4月3日>
 「子どもの権利を考える会」が久々に開かれ、出席。会場を間違えて遅刻し ました。相変わらずそそっかしいんですねぇ。こんなそそっかしい人もいて、 年配の人もいて、高校の様子を聞いたり、銘々、調べたり考えたりしたことを 開陳したり、子どもの実態を話し合ったり、ささやかな学習会を続けて6年。 この間、DCI(Defence for Children International)の活動にも関心を持っ て参加。今年は「子どもの権利条約」の進捗状況について、日本政府が国連子 どもの権利委員会に報告を出す年ですし、NGOとしても意見をだしていこう という準備が始まっています。また、川崎市の「子どもの権利条例」に続けと 各地で学習会がおこなわれています。  鶴ヶ島発信の意見も出したいし、鶴ヶ島で子どもの権利条例もつくれたらい いなぁって考えていたんですが、残念ながら一緒に考えていこうという話には ならなかったんですよね。やっぱり酒気帯び運転のせいかなぁ。市民としての 活動を制限する力が働くなんて思ってもいなかったなぁ。さっびしいっ。
<4月2日>
 埼玉新聞に“むすめ今昔”ってコーナーがあって、『「ヤマンバ」と「お姫 さま」』なんてタイトルがついてました。筆者は富山短大専任講師・陶智子。 髪・顔色・まゆ・唇・歯の色を比べてネガポジの関係だなんて分析。そして 「お姫さまの顔の白の意味するものは色ではなく光。豊かな黒髪に縁取られた 闇の中の光なのだ。一方ヤマンバといえば、あたりの光を塗り込める永遠の闇 のごとしである」と結んであったんですよねぇ。  ヤマンバといえば、別名ガングロ。田中康夫長野県知事のおっかけギャルが 有名人。マスコミがコーディネートして知事にインタビューまでしちゃったヤ マンバ。自分の売り込み方としてはサイコーじゃないのって言う人もいるけど、 わたしとしては、そんな動機じゃないように思うんですよね。もっと自然体っ ていうか、社会的っていうか、要するに、そんな時代なのよっていいたいわけ。 あの化粧は男を惹きつけるための化粧からのダッキャクだなんてプラス評価も あるし、ヤマンバの田中知事分析の的確さに見るオツム加減は並じゃなさそう。 外見と知性のミスマッチが、未来的でたまらないわねぇ。
<4月1日>
 ひまわりの家建設委員会で建設予定地を見学。表通りから一本入ったところ で、日当たりもよさそ。ここがひとつの拠点になるんだなぁって、ちょっと興 奮。地主さんは聴障の方で、あそこもここも自分の土地だったってことを示し て、お金が入ってきた(くる?)ってことを言ってるのがちょっと気になりま した。だって区画整理進行中でしょ。土地は減歩で取られただけで、お金など 入ってこないんじゃないかなって思うんですよ。ちょっと調べてみなくっちゃ。


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