日常雑記
2001年6月


6月30日(土)
 原稿書きながら「朝まで生テレビ」見てしまった! 同時にしゃべるなとか思 いながら、行儀良いNHKより面白がっちゃったりして。夜はNHKスペシャル で「待ったなし日本経済・聖域なき改革を問う」。小泉効果というか真紀子効果 というか、ホンネばんばんが面白いですね。ワイドショーより視聴率の高い国会 中継にあやかって、政治解説のテレビの方も高視聴率稼いでるかしら?
 面白がってるうちにも着々と進む原発推進、防衛庁の格上げ案、真紀子さんを して「時代錯誤なこと書く人いるのね」と言わしめた「つくる会」の教科書ベス トセラー。社民党は「怖いものは人気者の顔をしてやってくる」なんてCM作っ ちゃって! 放映されなかったのかな?

<6月29日>
 1チャンネル「テントでセッション」で三輪明宏のお客様として登場した松岡 正剛は「遊」の企画者だったって聞いて、ホウと思わず見てしまいました。この 本には苦い思い出があるんですよ。弟から借りた創刊号含めた数冊を返しそびれ ている内に又貸しして行方不明に。10年もたった頃、従兄弟が古本屋で見つけた よと連絡くれたときには、そんなに高いんじゃいらないなんて言って断ってしま って、なんだか悪いことしたような気分でした。その後自分でも見つけたときに は思い切って買いました。高いといっても1万円はしなかったと思うんですけど ね。それを本棚にまたしまい込んでしまって、結局返したのは一昨年。借りてか ら20年も経ってたのかなぁ。深層心理は返したくなかったのかもしれないなぁ。 一つ一つの原稿は勿論のことながら、本の体裁も使われてる紙も、すべてが知的 好奇心を刺激するものでした。
 今、出版不況。「つくる会」教科書は平積みされてるのに。

<6月27日>
 午前中、南公民館まつり実行委員会。今日が最終回。あとは本番を待つのみ。 私は「子どもの権利を考える会」として参加予定。昨年は九州弁の子どもの権利 条約を展示。結構受けてました。「ばさらか大事か人ばい」ってどういう意味か しらね、なんて言ってたら家へ帰って調べてきてくれる人が現れたり、折り紙い っぱい持ってきて、新たな折り紙を教えてくれる人がいたり、コミュニケーショ ンの場としても面白いんですよ。今年は7/14〜15です。
 午後は早稲田まで。NCC平和・核問題委員会。《「刈羽村民」と「東京都民」 の対話集会》《核兵器廃絶2005年に向けてNPT13項目を検討する》《止めよう! 「戦争をする国」への道》《止めようスターウォーズへの道》等々、集会目白押し。 委員手分けして参加することに。

<6月26日>
 「土から放たれた場所へ―呼吸・時間・風―」を企画した中川晶一郎さんと久 々に電話で長話。いつもながら刺激の多い方。あっという間に時間は過ぎていき ました。あの山の中のパフォーマンスがずーっと気になっていて、どうしても話 したかったんです。  「加茂さんの作品見に来て、たまたま聞いてしまった人、あのへんに住んでい るために聞かされてしまった人、いろんな聞き方がある。生活するとは、音を聞 くことなんですよ。いま生活から音が閉め出されているでしょ。音を出すならこ ちらでどうぞって。ボクは住んでる人に許容してもらえるような音楽をやりたい んですよ。舞台は空っぽで、音楽があってあるいは芝居があって、初めて充足す る空間。でも、自然は木々があり、風があり、鳥がいて、充足し切っている。そ こで演奏して本来あるべきものを回復したかった。あれはボクにとっての秘儀」
 入場料はないのだから、ビジネスではない、仕切のない時間がゆっくり流れて いったあの日…

<6月25日>
 チャイルドラインへ。子どもたちの命がかかってるからって、真剣な人たちの 集まり。きょうは新しいカードつくり。たくさんの子どもたちに届けたい。そし て、たくさんの子どもたちのいい話し相手になれるといいな。
 家に帰る途次、市民活動の仲間のお宅に立ち寄り。選挙のこと、教科書検定の こと、いろいろ心配事。夢もちょっぴり語り合って。  夜のニュース・ステーション。デフレで安売り競争のバーガーやら丼ものやら、 喜んでお腹一杯食べてるとデブレ時代になるよって。そう、外食って野菜少ない から、脂肪もコレステロールもたまっちゃうのよね。

<6月24日>
 下落合教会へ。赴任して1年と3か月の若い牧師。毎週礼拝に行かない身とし ては、ようやく少し慣れてきたかなという感じ。 《私たちは生まれながらにして「地の塩、世の光である」。努力してそうなるの ではない、能力があってそうなるのではない、立派な行いをした結果そうなるの ではない。そのように備えられている。もし塩気をなくしたら、それを取り戻す 力は主の方からやってくる。だから、「地の塩、世の光」として生かされている ことに気づいて、感謝して「地の塩、世の光」として生きようではないか》

<6月23日>
 原爆絵画展実行委員会。ポスター・チラシのレイアウト決定。坂戸、鶴ヶ島両 教育委員会で、小中学校全校配布決定、感謝。予定よりたくさんの印刷必要にな り、印刷・配布の日程組んで解散。本番は8/4〜5オルモにて(北坂戸駅前)

<6月22日>
 Y先生より電話。緊急入院先から帰って来てしまったとのこと。書かなくちゃ ならない原稿が待っているのに、病院なんかにいられないって。右目ほとんど失 明したというので、いざとなったら助っ人に駆けつけることを約束。といっても ワープロ早打ち名人は「高柳家の娘さん」の方。
<6月21日>
 午前中は学校給食を考える会。水疱瘡流行中で、本日の出席者3人。子どもや 孫や、夫が水疱瘡という人まで。免疫30年くらいで切れちゃうらしいんですね。
 午後は介護保険運営審議会傍聴。傍聴7人中、知った顔4人。施設目標達成率 128.67%なのに待機者がいることについては、県の計画上齟齬があるので、県に 要望していきたいとの答弁。地方分権進まない弊害がこうしたところにも。
 夜は学校図書館を考えるさいたまネットワーク世話人会。世話人会出席は久し ぶり。ネットワーク発足10年。鶴ヶ島で図書館建設推進活動盛んな頃に参加した 「図書館員と利用者の集い」で、ネットワーク作ろうよと発言したのがキッカケ で結成された会であるだけに、感慨深いものがあります。「よく来た、よく来た」 と歓迎してくれるのも嬉しく、力が湧いてきます。総合学習をターゲットにした 学校図書館の役割を考えるのも、新しい課題です。

<6月20日>
 高坂丘陵地区センターにて「公教育」についての懇談会。公立小学校でノビノ ビとした授業を行い、生きいきと活発な子どもたちを育成した来陽子先生を囲ん での活発な問題提起。まともに学校へ行ってないお子さんを持ったお母さんたち、 元教諭等々、出席者も多彩でユニーク!
 偏差値を重んじていた時代は終わりを告げたかなと思うと、どっこい多くのお 母さんたちの心の中にはしっかり生きているようですし、それを受けて立つ公教 育というものの中で、子どもたちはスポイルされ続けているんですねぇ。
 現状打破に向けて、多様な学習形態を認めようという動きもあるにはあるんで けれど、予算をどう配分していくかといった検討については、まだまだ表だって 議論はされていないんですよね。学校からはみ出してしまった子は、はみ出し損 っていうのかなぁ、納税者としての親たちの悩みもつきないというもの。
 鶴ヶ島では、学校へ行けない子どもを集めて教育センターでの特別プログラム が実践されていて、一定の効果をあげてはいるようなんですが、学校へ戻すこと ができた場合を、成果が上がったと見て統計を公表したりしているのが実状。教 科書問題も含め、公教育の側には見直すべきことが多々ありますよねぇ。

<6月17日>
 ポリトライブ例会。子どもフェスでのフェイス・ペインティングの成果には気 をよくして、来年はコスプレしようかなんて、ノリノリ。せっかく塩沢の今泉博 物館視察研修も決まったけれど、南公民館まつりと重なっていて、私は参加でき ませーん。すっごく残念。
 もう一つ、絵心ゼロの私にはとても無理なんですけれど、「インド仏画セミナ ー」もあるそうで、“異文化交流事業”なんて、オモシロソ。絵よりもヒマラヤ 仏教の呼吸法とか、瞑想法に興味あり。2日間はとても時間取れそうもないし、 やっぱりあきらめね。

<6月16日>
 川越のラ・ボア・ラクテで「パリ祭パーティ・コンサート」。金城ひろ子先生 と川越シャンソン会の方々が出演。鶴ヶ島の方にバッタリお会いしました。そう いえば、 南公まつりでもシャンソンのサークル参加していましたっけ。

<6月14日>
 チャイルドラインの日。賛同金くださった方々への会報発送準備。そろそろ熱 くなって、アパートでの活動は大変。

6月12日(火)
 きょうは休養日。しかたなく。なにしろツカレタので。おかげで、孫のひいく んの“ウンコ”じゃれにたっぷり付き合うことに。
 学校から帰ってくるなり「プリプリ」。これはクレヨンしんちゃんのお得意。 「おかえり」っていうと「なんだよ、ウンコじじい」。「なんだよ、ウンコぼう ず」と応酬。3歳のたあちゃんも負けずに「ウンコ・フライヤー」などといって 喜んでます。タイム・フライヤーっていうのは、ゴレンジャーだったかで活躍す る飛行機なんですよね。
「ウンコじじいっていうのはね、ウンコにひげがついてんだ」って、独り言っぽ く説明します。かと思うと「ばあちゃん、くさくするぞ」っていうので「どうし て?」って聞くと「ウンコじじいっていうから」。
 ひいくんは自分の言ったことをばあちゃんやママが言ったかのように非難する ってことがあるんですが、お行儀良さを求めるおとなの偽善性を見透かしている ようで、侮れないんですねぇ。
 平井信義先生の著書に書いてあったことが、今、フムフムと納得です。
『子どもには、その発達過程において、下品なコトバを使って楽しむ時期がある。 一時期にそれを楽しめば、卒業してしまう。抑圧によって卒業できなかった子ど もは、何をしてもいいという環境におかれると、過去にやり残した課題をつぎつ ぎと実現するために、ひじょうに突飛に見えることを始めることがしばしばであ る。』
 先生は子どもが個性をのばして発達するために、放任ではなく、じっと子ども を見つめながら、子どもの試行錯誤を大切にすることを奨めています。上記の発 言は、子どもキャンプで、紳士淑女のカラに籠もって自由になれない子どもたち を、いたずら心いっぱいの童心に帰すという、重要な課題の実践について書かれ たものです。
 我が家はママもパパもおばちゃんも、エッチ言葉をひいくんと一緒に楽しんで しまうので、子育ち環境バツグンですが、実は本家のじじ・ばばもなかなかなん です。先日、旅から帰った本家のじいちゃん、ばあちゃんからおみやげを貰った んですけど、「ただいま、うんこ中」っていう木札なんです。ウワ、これはひい くん用だぁと大受け。

<6月11日>
 「歴史歪曲を許さないアジア連帯緊急会議」2日目。午前中は昨日の分散会の 報告と大会宣言の吟味。午後は外務省訪問組と衆議院会館での国会議員懇談会組 の二手に分かれました。私は衆議院会館の方に参加。参加した国会議員は土井た か子、保坂展人、重野安正、川田悦子、ほか代理含め総勢10人。社民党、民主党、 無所属の方々で、皆さん、「つくる会」教科書採用を懸念しているとの挨拶でし た。
 夕方は文部科学省を囲む「人間の鎖」。500人ばかりの人々が参加。韓国からは 100人もの方々が参加。右翼さんも日の丸掲げて参加? 
 公安さんは耳にはめたイヤホンと手に持ったメモ、カメラで参加者をバチバチ 撮ることでそれとわかっちゃうんですよ。私服着てる意味ないじゃん。
 夜は日本教育会館で一般公開の緊急集会。哲学者の高橋哲哉さんと参議員の福 島瑞穂さんの講演もありました。
 高橋さんの話『つくる会の論者たちはナルシストであり、自分と国家に距離を 置くことができない。国家の歴史に負の部分があることに耐えられず、自分と同 一視して全体を美化することに走っている。このような思想で書かれた教科書で 子どもたちを教育するなら、ナルシスと同じように自己破壊に至る』
 福島さんの話『つくる会の教科書は女性について最も書かれてない教科書。彼 らの頭をかち割ってみれば、女とはとは守ってやるか強姦するか、この二つしか ないとしか思えないような発言をしている』

<6月10日>
 「歴史の歪曲を許さないアジア連帯緊急会議〜韓国、中国、フィリピンなどア ジア各国の人々を迎えて〜」参加のため水道橋へ。事前申し込みなしで行ったの で、入れるかどうか心配でしたが、どうやら無事入れました。会場周辺は右翼さ んの街宣車と警察の車で、なかなかの歓迎振り。共和国(北朝鮮)の代表団に入 国ビザがおりないというおまけもついて、明日外務省への抗議行動も決定し、ス タッフは大忙し。
 「生き証人」として参加されたフィリピンやマレーシアの性奴隷や虐殺の生き 残りであるお年寄りの話は、「正しい歴史が書かれ正義がくるまで心は休まらな い」と訴えていました。

<6月9日>
 45リットルのバケツを使っての生ごみの堆肥化、間もなく1年を迎えます。腰 痛でしばらく休んでましたがきょうはちょっと頑張ってみました。土をまぜるの って案外力がいるんですよ。腰をカバーするため、いつもとは違った姿勢を工夫 しながら、そろそろとお仕事。
 お金をかけない生ごみ処理は、土と生ごみをサンドイッチにして、土壌菌の働 きに助けて貰うのがミソ。二つのバケツを使うんですが、生ごみを入れていくバ ケツと、寝かせておいて発酵が進んだ状態の土が入っているバケツの二つです。 発酵が進んで土となじんできたものを、生ごみをカバーする土として使うように しているんですが、3回転もするとやっぱり臭いもするし、気温が上がってきた 日はウジ虫も発生しますから、見つけたら即ヤッツケて増やさないよう注意すれ ばOKです。
 まだ、花壇の一部にしか使っていませんが、この1年間生ごみは一度も焼却炉 にまわっていません。市民みんなが取り組めば、20%ごみは減り、収集委託費の 20%と考えても年間2,800万円ほど節約になると思うんですがねぇ。

<6月8日>
 たあちゃんの幼稚園は遠足。ママは結婚式出席のため早朝からお出かけ。この 日に備えて、この1週間毎朝ばあちゃんが登園のお供。その甲斐あって、「ばあ ちゃんと遠足いくの」って進んで言ってくれたので、ママは安心して出かけたん ですが、じつは、泣かないでばあちゃんと遠足に行ったら「ギルス」買ってもら うことになっていたんです。
 無事帰ってきて、早速欲しかった人形を貰って「バシッ」「ターッ」って闘い 開始。ママの子どもの頃は歯医者でちゃんと治療を受けたら「リカちゃん」買っ てあげるって言ったものです。たあちゃんとひいくんはママとパパの努力の甲斐 あって、虫歯は一本もなし。

<6月6日>
 リサイクル都市つくり市民の会資源リサイクル部会。鶴ヶ島市のリサイクル都 市宣言は日本初だったんですが、内容的には今ひとつパッとしないのが残念。滑 り出しはなかなかユニークでよかったんですが、他市のお手本になるように先進 的な取り組みをしていくことができなかったんですね。せっかくの市民参加も十 分に生かしきれてないし、都市宣言10周年の秋を迎えるに当たり、ちょっと寂し い。レジ袋の使用を減らし、環境問題をもっと意識して貰おうということでマイ バッグ検討中ですが、結果がちょっと気がかり。

<6月3日>
 大田堯先生の講演「生命のきずな〜21世紀をつなぐ子どもたち」を聞きに朝霞 台へ。先生が日本子どもを守る会会長をしていた1970年に「子ども白書」に子ど もの集団遊びにかげりが見えると指摘されたことを何回か質問で引用してたんで すが、先生ご自身のお話を聞くのは実は今回が初めて。名古屋で大河内清輝君が いじめられて自殺した時、教育委員会が開催した緊急講演会で、白井慎先生がこ れを引用して、おとなたちは20年間何をしていたのかと厳しく問いかけました。 その問いかけはいまだに有効なんですから、いやになりますね。
 大田先生は遊びについて「人間が人間になる要件が遊びの中に蓄えられている」 「心の底から吹き出してくる内発的表現」と述べました。幼児期の遊びの喪失に 始まる深刻な成長阻害が今日の少年問題の根底にあるのに“治安維持”強化で管 理しようとしたり、“心の教育”で生命の大切さを教えることができると考えて いるのは間違いであると指摘されました。


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