日常雑記
2001年9月


9月30日(日)
 南公民館利用者懇談会。懇談会に先立ち研修として、廣田健先生の「サークル 活動とまちづくり」の講義がありました。
 太田政男先生が提唱された《「私」から「仲間」へ。「仲間」から「みんなへ」》 が紹介され、鶴ヶ島の子どもフェスがそのいい例だと指摘されました。
 憲法、教育基本法を根拠とする、公民館におけるサークル活動の社会性につい て話されましたが、憲法も教育基本法も今や風前のともしび。全国でも有数の公 民館活動をしている鶴ヶ島の住民として、しっかりと問題意識をもたなくてはね。

9月29日(土)
 「健康福祉まつり」が第1回として開催されました。第1回といっても、昨年 までの「健康まつり」と「福祉まつり」が一つになったものです。
 昨年まではひまわりの会に参加してたんですが、今年はおもちゃ病院です。我 が家では、大型の乗り物を直してもらったことがあって、すごく嬉しかったこと があるんですが、今回お手伝いできてラッキー。まつりの終わり頃に持ち込まれ た5つのおもちゃ、5人のドクターが一斉に働き、アッという間に直してしまい ました。今回入院1件、直るといいな。
 障害者、高齢者、乳児と幅広い階層・年齢層が対象のまつりなだけに、運営は 難しそう。回数重ねて育てていけるといいね。

9月26日(水)
 リサイクル資源部会。部会長の辻さんから「ヨハネスブルク・サミット」に紹 介すべき実践がないと嘆きの言葉。川越の1%節電などは紹介に値するのに、鶴 ヶ島にはない。以前私が調べたときには、川越と比べて遜色ない節電が実践され てたけれど、そのことをアピールすべき理念がないので、環境施策の成果として 発表することはない。雨水利用施設はいくつかあるけれど、市の環境政策の基本 を形つくるものではないため、施設を設置したことによる効果についてのデータ もない。ソーラーもささやかな施設設置はあるけれど、これも理念抜きだから推 進する気配はない。緑の計画は最初から28%と低めの目標。水環境に至っては、 何十年も前の計画に従って粛々と都市下水路が整備されていくのみ。
 こうして見てくると、部会長の嘆きも無理ありません。せっかく日本で一番に リサイクル都市宣言をしたのに、くやしいですよね。

9月25日(火)
 子どもの権利を考える会で、北欧の「教育・福祉・オモチャのスタディツアー」 から帰ったばかりの中村雅子さんの土産話を聞きました。“人”中心の考え方で、 「子どもは未来の国の宝」を基本とする国つくり。横断歩道がなくても人が優先、 建物は木造で暖ったか、保育園は家庭の延長で施設臭さがない、「早く」とせか されることがない、等が印象的だったとのこと。不登校やいじめについて質問し たところ「それって、いったいなにか」って聞かれてしまったとのことでした。

9月23日(日)
 坂戸の骨董ギャラリー「一印(いちじるし)」にて《カワラ独舞「犬と片腕の少 年の空へ」》(曲/美輪明宏)鑑賞。すぐ近くまで行っていながら迷い、大遅刻。 夜の赤尾は鬼門。でもエッセンスくらいは味わうことができました。
 飢えた赤犬に自分の片腕を与えた少年の物語。ほとんど1か所に立ちつくした ままという不思議な踊り、というよりは、演劇的な表現でした。交流会で他の方 の質問に答えているのを聞けば、少年は自分でもあり、自分の表現を見ている者 が食べて生きて行くんだ、というようなことを言っていたようでした。「なぜ人 は表現をするのか」の答えでもあるようでした。「子どもの権利条約」13条は “表現・情報の自由”。非常時必ず権力によって封殺される自由でもあるんです ねぇ。
 先日の「あいあいフェスティバル」でフィナーレを飾った蛇喜猫賀の面々も来 ていました。あの時ジャズっぽい表現を聞かせていた歌手と話ができたのが嬉し かったし、荻窪からきたという骨董屋さんで鍼灸師という女性もユニークで新鮮 でした。名刺交換するでもなく「ご縁があったら、またお会いしましょう」とい う別れの言葉、余韻を残して…。 

9月22日(土)
 東松山の宗平ギャラリーにて「今崎幸一的スーパー色彩旅行・作品展」鑑賞。 きのうから始まっていて、きょうは同タイトルの画集出版記念パーティーでした。 今崎さんは、60歳。とてもテレ屋さん。でも、とても明るい方で、作品の説明は とても熱心。スケッチブックに書かれた絵ばかり40点あまり。緑色が強烈に目に とびこんできます。
 知的障害のある今崎さんを見守ってきたお母さんが亡くなって、仕事が手に着 かなくなった50歳すぎから、急に絵を描き始めたそうです。絵の才能って不思議 ですね。ある日突然開花するんです。原爆の図で有名な丸木俊さんのお母さんや 位里さんの妹さんも、確か歳とってから絵で有名になったんだと思います。  今崎さんは、すてきな弟姉妹に囲まれて、還暦祝いの画集出版。収益の一部は、 障害者のために寄付するんだと言ってました。

9月21日(金)
 4歳のたあちゃんは「はやく おとうさんに なりたいなぁ」っていうんです。 「どうして?」って聞いたら「だって、たあちゃん、ちびっこいんだもん」です って。それで、「おおきくなったら、パパのせびろきて、かいしゃ、いく」んで すって。
 ああ、この幸せ! お父さんへの絶大なあこがれ! 戦争なんかに絶対に巻き 込まれたくない。

9月19日(水)
 NCC平和・核問題委員会。レジュメにはいろいろ課題が書かれていたんですが、 話題は自ずとテロの方に傾いていきました。
 本日までに出されたキリスト教関係団体の要望・意見・声明・祈りなど、披露 されただけでも25件ほど。宛先はブッシュ、小泉、人々、教会等々。
 どのメッセージも滅びに到る「報復」のワナに陥ることのないよう訴えていま す。テレビでも「ビンラディンを抹殺しても第2、第3のビンラディンが現れる だろう」とイスラム系の方が語っていました。アメリカの奢りに加担して国際的 な動きになってきていて、すっごく心配。平和憲法を持つ日本こそは、暴走しな いよう手綱を締める役割を担ってほしい。わたしたちのメッセージに目を開いて くれればいいんですが…

9月18日(火)
 渋谷までお出かけ。たばこと塩の博物館でのオセアニア造形美術展以来の渋谷。 最近あんまり繁華街に出ないので、派手さと人の多さに目がクラクラ。
 じつは「武器の国際取引の禁止を目指す連続講座第1回」。本日のテーマは「 ここまですごいアメリカの武器輸出」
 お話は、経済関係の統計や論文をあさっての集大成。アメリカにおける兵器産 業のすごさを改めて学び、今回のテロでどのくらいハリキッテいるか考えたらほ んとに怖くなりました。テロより怖いかも。

告訴について「謝罪/和解」があり取り下げとの記事が掲載されました。読売 だけはなぜか「告訴取り下げ」のベタ記事。取り下げの理由の記述なく、不親切。 私が負けてとりさげたとも受け取れるんですもの。事故当時「当て逃げ」って派 手に書いたんですから、「当て逃げ」は「起訴猶予」まできちんと書いて責任と ってほしいですよね。

9月17日(月)
 読売新聞教育欄の4コマまんが「あゆみ?」。ルルちゃんがお人形で遊んでい ます。その内容たるや「ぽす」「むきゅ」「ヒップアタック」「ルルちゃん お こった ひっさつ トルネード」「ルルスペシャルが さくれつー」。
 おしゃべりに夢中のママたちの会話がケッサク。「お人形が大好きで」「やっ ぱり女の子よねー」
 さて、我が家のママ曰く。「ウチじゃ、ウルトラマンだっこして、ねんねんよ ぉってやってるじゃん」
 もちろんアタックもやってるんですけど。

 金曜日にFAXした関係で、記者からの電話ひとしきり。交通事故に関する結論 を逆に質問して記者から教わりました。「当て逃げ」については、弁償も終わっ ており悪質ではないという理由で起訴猶予になったそうです。本人にはなにも言 ってくれないのは、ほんとに不親切。ここにもお役所仕事が。

9月16日(日)
 富士見公民館まつり実行委員会。今年の委員長は高校生。台本に従って司会を しているように見えたんだけど、ちがったかな?
 川崎市の「子どもの権利条例」つくりでは、中学生や高校生が委員になって熱 心に発言したと聞いています。「私たちに発言させようとの意図が見え見えでイ ヤだ。対等に渡り合ってほしい」なんて意見まで出たんですって。国連の子ども の権利委員会まで出かけて発言してきた高校生というのもいます。子どもだって あなどれませんよ。子どもの権利条約12条「意見表明権」実践の機会は何気ない 日常の端々にあるんですが、みんなでそのことを自覚していかないと、いい実践 につながっていかない恐れがあります。

9月15日(土)
 告訴取り下げのお手紙を元後援会会員や友人・知人に発送準備ようやく完了。 報酬がなくなった今、郵送料もずっしりきます。今後ず−っと続くであろう悩み。

9月14日(金)
 学校給食を考える会は、夏休みに里帰りしていた若いお母さんたちが、赤ちゃ んをつれて参加。新しいお母さんも見学にきてくれて、にぎやか。
 折しも「食の乱れで、いま日本の子供が危ない」を高校の理科の先生が出版し ました。知人の息子さんで小林英二さんが著者。川越の住人です。先生の講演会 企画の可能性について相談することもできました。

 告訴取り下げのお手紙作成・印刷等に大わらわ。あらあら夜中になってしまっ た。あわてて記者クラブにFAX。さて、いつ記事になるかな。

9月13日(木)
 学校給食運営委員に応募した人たちの面接の日。私も応募。面接の順番を待っ ている間に始めてお会いした方を、「考える会」へお誘い。委員に採用されなく ても、仲間が増えてくれればラッキー。

夜はキ政連常任委員会。キ政連の日はいつも事務局の中村さんちでおいなりさ んをご馳走してくださいます。これがすこぶる楽しみ。おいなりさんほおばりな がら、話題はやっぱりテロ。そして日本のあり方。
 キ政連は、ついこの夏小田実さんと「良心的軍事拒否国家」の構想を話し合う 集会を開いたばかり。日本はアメリカと仲良くして突っ走ろうとしているが、そ れでよいのかとの議論から、小泉とブッシュにメッセージを送ろうということに なりました。

9月11日(火)
 検察から連絡。私が3日に提出した告訴取り下げを受け、5日に告訴を不起訴処 分にしたっていうんですが、なぜもっと早く知らせてくれないんですかねえ。タ イミングよくマスコミと元後援会会員にお手紙出したかったのに、なんだか気が 抜けた感じ。会合も入ってきてるし、お便り、遅れるかな。

9月10日(月)
 埼玉学校給食を考える会。久々に坂戸の方も出席。毎月出る話題は、石鹸のこ ととパンからの農薬検出。あとは県内各地の食器採用状況などで、プラスティッ ク食器に改悪されないよう情報交換。
 西部地区─鶴ヶ島も入ってます─の消費者団体活動が活発なので、石鹸はまず 西部地区での実績つくりにターゲットを絞りたいとの発言。ちなみに鶴ヶ島では、 公民館は石鹸使用。給食センターはヤシの実石鹸だっていうんですが、これって 合成洗剤だって言ってもピンとこないらしいんですよ。県では石鹸に切り替える べく、調査中。

9月9日(日)
 あいあいフェスティバル2日目。台風雨に断続的に襲われながらも、予定通り 開催。市役所駐車場の水たまりは予想以上で、足下グショグショになりながら、 しょっちゅう排水作業。
 「仮面つくり」では、子どもたちが意外な独創性を発揮するので、目を丸くし てしまいました。絵の具を手のひら全体でかき混ぜて大胆な色づけする子には感 心しましたが、「あらあら、面白そうね」と鷹揚なお母さんにも感心しました。  また、隣町の絵描きさんや、国分寺あたりからやってきた武蔵美の学生さんも 子どもの独創性が発揮されるよう巧みにサポートして、なかなかのものでした。
 私はといえば、声のでかさを買われて呼び込み係り。「さあさ、こちらはポリ トライブだよ。100%ブルマンコーヒー格安の800円」「仮面つくり受付中先着30 名様。さあさ、申し込みは今のうちだよ」なんて調子よくいったわけではないけ れど、まあ、そんな積もり。
 終わり頃にはブラジルの方々が弓状の楽器やギターをかき鳴らしつつ踊りなが ら歌い始め、雨が降るとテントに移って歌い踊り続けていました。
 ロビーのステージでは、朝から切れ目なく、日本各地・各国の芸能が披露され ていましたが、いよいよフィナーレに近づくと、パプアニューギニアの踊り、蛇 喜猫賀(じゃきびょうが)と進み、さっきパプアニューギニアの方が踊ったときの 歌をさっそく取り込んで、中川晶一郎さんがたくみにリードして「イナ、イナ」 と会場の人々が唱和して盛り上がりました。
 「パプアのうただよ イナ、イナ」「歌えば心に花が咲く イナ、イナ」
 そして、お面をつけたポリトライブのメンバーが会場からステージに上がって 踊り始め、やがてお面をつけてない人たちも上がり、2階まで届く竹笹幟が掲げ られ、「東西南北みな一つ」と大書してありました。
 ここで会場は拍手で沸き「イナ、イナ」の歌声いっそう大きく、クライマック スは、かくて終わりを迎えようとしているとき、さらに巻物風の白布をもった金 爺(カネジイと勝手に呼んでますが、はるばる諏訪からきた金子さんなんです) がステージのフロントに立ち、くるくると解いていくと、つぎつぎ文字が!「イ ナ イナ ありがとう 踊る大地球 Us You Me」
 後片づけがこれまた大変。スリット太鼓の重いこと、重いこと。結局舞踊団に も手伝ってもらって、雨の中、保管場所の2小に運びました。
 さてさて、打ち上げの交流会では、パプアの目隠し踊りが披露されれば、それ に似ている日本の「かごめ かごめ」をお返しし、「荒城の月」やら「花」など 日本歌曲も飛び出したかと思うと、炭坑節をパプアニューギニアの人たちと一緒 に踊って大団円。

9月8日(土)
 きょうは「国内外交流あいあいフェスティバル」。市制施行10周年記念行事。 台風が来そうで来なくて、一日曇り空。
 私はポリトライブ〜オセアニアサークル〜のメンバーとして参加。販売物はパ プアニューギニア産コーヒー100%ブルマン、写真集「神と精霊のかたち」、ポ リトライブ特製はがきセット、プリントシート、キーホルダー、etc. ほかにミ テラン美術館からの預かり物。売れ行きはマアマア、かな。
 おなかがすいたので、他のテントの食べ物が気になってのぞきに。『アミーゴ ス(ともだち)』はブラジルのテント。牛肉の串焼き「シュラスロ」、揚げギョ− ザ風の「パステル」、『レラ・チセ(風の家)』はアイヌ。おにぎり「プクサ」「 コアップガラナ」はアイヌ風豚汁だったかな。鹿の肉もなかなか珍しかった。柔 らかくてあっさりしてました。別に全部食べたわけじゃないけれど、いろいろお いしそうなもの、いっぱい。
 午後の仮面つくりには、昨日に続き大勢の子どもが参加。ダンボール、木片、 貝殻、小枝、葉っぱ、そのほかいろいろ、みんなで集めた材料がおもしろ仮面に 早変わり。

 夜は川越の古民家にてヴァージナルとリコーダーのコンサート。そうび木のア トリエ主催で、いろいろな木を叩いて音の違いを味わったり、かそけき音を出す クラヴィコードの演奏も聞きました。
 近頃、木造校舎で子どもたちの精神の安定を図っているという話を聞きます。 埼玉育児院でも、数年前コテージ風に寮を建て直しました。鶴ヶ島では、今まで のプレハブと違って、新しい学童保育室は木造です。
 我が家も100%木造にしたかったんですが、高くて手がでませんでした。昔の 家は100年以上も住めたのですから、その方が結局安上がりで、精神にもいいと するならそうしたいんですが、補助や税控除のあり方を変えてもらわなければ庶 民には高嶺の花。 

9月6日(木)
 埼玉学校給食を考える会申し入れによる県健康教育課と生活衛生課との話し合 いに参加。これは例年何回か行っていて定例化しているのに、「質問状のくるの が遅かった」だの、「時間がない」だのと言うんですよ。質問の半分以上は前任 者が回答を約束していたものなのに。しかも、時によると、記録を見ながら、そ の質問は前にも出ていますね、などという嫌らしさも発揮するんですから、「質 問状が遅かった」などはたわごとの内。
 ここ数年、岩槻パン工場の過剰消毒を課題に話し合いを行っていて、ずいぶん 改善されたことは確か。でも、県の態度は、こちらが手を抜いたら、たちまち後 退すること請け合いといえるほどの態度なので、要注意。
 きょうは今までにない反応がひとつ。分厚い資料を代表に渡しながら、「これ から毎年これを要求するんですか」っていうんです。「コピーする手間、経費、 情報公開との関係もあって、あなた方にだけサービスし続けると問題もあるし」 などいうんです。だったら、万人に見えるように、インターネットで検索できる ようにしておけばいい。パンから農薬が検出されてるのに、国の基準値以下とは いえ、いつ、どんな消毒をしているのか、どのような契約になっているのか、誰 も知らないからこそ資料要求したのであって、担当がきちんと答えてくれれば、 私たちだって、家に分厚い資料を保存しておくのは好ましいこととは思ってない んですよね。
 鶴ヶ島でも、情報公開に掛ける職員の労力、経費を問題視する声も聞こえてい ますが、市民にとって必要なことだからこそ条例化したわけですから、いかに効 率的にそれを行うか創意工夫するのは職員の仕事ではないでしょうか。
 例えばアメリカでは、議員に対する寄付がどのように行われているか知りたい 人は、センターに行けば、自分でパソコンを操作して、1ドル以上の寄付を全て 知ることができるようになっているって聞いたことがあります。しかも、外国人 の私たちでもアクセス可能です。
 知らせまいとするから、効率的な公開が進まないんじゃないでしょうか。

9月4日(火)
 運転免許センターに預けっぱなしだった運転免許証を引き取ってきました。預けておくことで表現したかった深い反省と憂いと悲しみに満ちた手に、「はい、 間違いありませんね」と事務的に渡され、サインしてハンコを押し、1分ほどで 終了。小雨パラつく中、小走りにバス停へ。
 帰路半年ぶりに兄を見舞いました。すっかりやせ細って「老人性痴呆症だっていわれてるんだがね、おれはそう思っていないよ」って言い立てる姿が哀れを誘 いました。テレビはなく、ラジオを聞く元気もなく、花もなく絵もない無愛想な空間で、ジッとしているのは、やりきれないでしょうね。車椅子に乗せてリハビ リ室の前を通ったら、カラオケをやっていましたので、しばらく見学しましたが、 兄の好みではないことがわかったので、すぐに退散してきました。
 兄はたぶん讃美歌を歌いたいんだと思うんですよね。病室で歌うわけにもいかないし、何か工夫しなくては。

9月3日(月)
 チャイルドラインで資金調達のためのチャリティ公演を行うので、その実行委 員会第2回。出演者の松元ヒロのライブを見て、聞いて、PRに役立てようと、 まず下見確認から。私は先月坂戸で下見済み。政治風刺もふんだんに盛り込んだ コント独演で、それは、もう、熱演。実行委員のみなさんの弾む会話も小気味よ く、トントンと話は進み、県の後援がとれたら、ただちにチラシ印刷ね、と確認 してお別れしました。
 先輩の「いのちの電話」は10周年で、ここのところ新聞の露出度も高まってい ます。こうした活動がますます重要になってきているということは、一方で従来 の社会システムが機能しなくなっていることを意味しているわけで、地域社会の 機能復活、公的な機関、そこで働く人々の意識改革によって、人が人として、老 いも若きも生きいき暮らせる社会に戻していかなければ、ボランティアがボラン ティアとして完結してしまっては、ちょっと寂しい、か、な。

9月2日(日)
 本家へ泊まり込みに行って以来、ママへの甘えがガクンと減ったたあちゃん。 「このクツもうはけないよ」と玄関でじぶんの靴を吟味しています。「はけたら、 アカちゃんになっちゃうかなぁ」「アカちゃんになったらオムツしなきゃいけな いよね」「そうしたら、ようちえん、いけなくなっちゃうよね」「むかし、たあ ちゃん、アカちゃんだったときさ、このクツはいてたよ」「もうアカちゃんじゃ ないよね」
 つい半年ほど前のことを「むかし」っていったりして、じつに可愛いんですが、 こうして自分の成長を確かめて行くんだなって、感心してしまった次第。

9月1日(土)
 市制施行10周年記念式典に参加。会場は市役所1階ロビー。ここではミニコン サートやファミリーコンサート、展示などがよく行われます。消防法上問題がな いかということが予算委員会等でとりあげられたことがあったんですが、問題な いということで、一件落着しています。
 市民会館などのコンサートですと、立見客を入れるかどうかが、消防法上の問 題になるんですね。市役所ロビーの場合ある意味で開放空間ですから、コンサー ト等では機能上問題もあるんですけど、式典などは、なんとかなってるようです ね。両サイドにも奥にも出入口ありますし。
 さて、式典は極めて質素。記念品なし、パーティなしで緊縮財政アピール?  第1部は市長・議長・来賓挨拶と市民の記念表彰。第2部では「歓びの歌」と 「おめでとう10周年」のコーラス、鶴ヶ島太鼓「まつり」。
 一番目立ったのが、「弁舌さわやかにはまいりませんが」と断りつつ弁舌をふ るって挨拶に立った表彰者代表だったでしょうか。

午後は下田さんのお誘いで東京芸術劇場展示ギャラリーで「東京Ours'01 市民 の祭典」を見学。たくさんの趣味の団体が作品を出していました。テーマは「夢」 でした。下田さんのグループは折り紙で「海」をめぐる生物たちの楽園を表現し ていました。
 会場取りは競争率が高く大変だそうです。鶴ヶ島では、公民館まつりで多くの 人に見て貰うチャンスはありますが、2日間ですし、駅に近くて、他市からも来 安いところとなると、若葉駅前の筑波大跡地が期待されます。ホールなんかいら ないという方もいますが、表現の世界は人が人間として生きる大切な活動ですし、 公民館では、生活の糧を得る活動はできないので、一般の人が安い費用で利用で きるギャラリーを待っている人たちのいることも考えておかなくてはね。


BACK