日常雑記
2002年1月


1月31日(木)
 埼玉県西部地区消費者団体交流会にて、石けんおばさんこと田中輝子さん中心 に、埼玉学校給食を考える会も協力して、石けんの学習と実験を行いました。分 かってるからいいやと思っていたことでも、改めてお話を聞いていると、新たな 面が見えてきて、なかなか勉強になりましたね。一番驚いたのは歯磨きでした、 合成洗剤系ので磨いた後飲んだみかんジュースの苦かったことったら、とびあが るほどビックリしました。一時的に味蕾が荒らされるらしいんですね。
 身体への直接的な影響もさることながら、合成洗剤は川の生き物を死滅させる んですね。そうすると、ドンドン汚れて、臭い匂いの、ユスリカなども発生する 川になってしまいます。なんとしても合成洗剤は追放したいですね。長年の運動 の結果、ようやく国は陰イオン系合成洗剤の規制値を検討しはじめているんです が、なかなか結論が出てきません。県は石けんへの切り替えを目指して調査中。 県庁内の障害者団体などの出している売店では、すでに石けん洗剤を扱っていま す。

1月30日(水)
 奇々怪々の政治劇。一国の外務大臣を更迭して真実は闇の中。モノ言えば唇寒 しの大臣ポスト。発端になったのはアフガン復興会議へのNGO参加拒否事件。 どの報道も田中外務大臣は嘘をついてないと思うと言っているのにねぇ。
 キツネ、タヌキの類しか生息できない政界なんてやですねぇ。大橋巨泉の辞職 は選挙民に対し無責任ではないかというのは正論だとは思うんですが、キツネ、 タヌキへの抗議だと思えばわからなくもないですねぇ。

1月29日(火)
   リサイクル都市つくり市民の会では、役員が、もう何年もやってるので、交代 したがってるとか。「ごみ問題は自治体がしっかり取り組んでるし」って、役割 終わったみたいな発言もあったとか。最終処分場、いよいよ逼迫してきて、これ からこそ大変なんだから、さらなるごみ減量と資源化への取り組みを市民自らが やることはますます大きな課題。京都議定書の実践もこれからで、温暖化防止へ の取り組みなど、アクトローカリーがますます重要な場面に入ってきます。あん まりなさけないこと言わないでもらいたいわねぇ。次なる役員候補をにらみなが らの活動ができなかったことの反省をこそしてもらいたいんですけど。

1月28日(月)
 カバゴンこと阿部進の「子ども・野生への解放」をいただいたので、早速読み ました。24年も前の本なのに、ほとんど現在のこととして読めることに驚き!
 「ママゴンへのアドバイス」もたくさんあるので、坊主たちと毎日攻防戦を演 じている我が家のママにも読ませなくっちゃ。
 ただ、1か所、注意を要するなと思う記述がありました。『(2)年上の子ども の中にいるときのルール〜大きい子どもから「オイ、お前、このカバン持て」な ど言われるのがうれしいのです。ところが親や先生の目から見ると、大きな子ど もが小さい子どもをコキ使って虐待しているとうつるのです。』というくだりで す。最近のいじめはまさにこうしたことに隠れて行われる例があるからです。自 殺してしまってから、ふざけていると思ってた、とか、一緒に楽しんでると思っ てたと述懐する先生の話をしばしば新聞で見かけます。
 今は、それだけ複雑になっているんですねぇ。日頃から、子どもと本音で話せ る関係を作っておくことの重要性は、こうした時に判断の目を過たないためにも、 ぜひ必要です。

1月27日(日)
 きょうはポリトライブ〜オセアニアサークル〜の作業日。「南の精霊展 2」に 備えてロビーの整備と展示品の多少の変更。落っことして壊したら大変と少しば かり緊張。
 加湿器が備えてあるにもかかわらずヒビが入っている作品を見つけてドッキリ。 あきらかに新しいヒビ。早くちゃんとしたヤカタに入れてあげたいね。
 
1月26日(土)
   「あらじょう」と呼んでいる荒川上流工事事務所主催の「荒川についての懇談 会」に出席。今回登場した新しいテーマは「総合学習」。
 総合学習かぁ。先月二小の「パプアニューギニア大発見」の総合学習に参加し たばかりだなぁ。この言葉が登場して、もう10年以上たつはず。どうすりゃいい んだって今でも先生方を悩ましているようだけれど、当時、雲をつかむようなこ のテーマをなんとかクリアしようと学童保育室を訪ねてきた先生がいましたっけ。 アラジョウとしては川をテーマに学習をサポートしようという試みにも意欲を持 っているのね。
 ここで必ず出る課題は「事故」。4年前に河川法が改正されたとき、川の危険性 についても学びつつ川にもっと出ようという答申がでてたはず。ここをどうクリ アするか、たいていの先生はビビってしまう。学童保育でバンブーテラスを作っ たときでさえ、子どもが遊ぶときの危険性が話題になったんですよ。綱を張って 立ち入り禁止にして、何回も保護者会で話し合ったって聞いてます。この遊びが 子どもたちに何をもたらすか、危険をどう避けるか、どこまで許容するか、議論 を重ねてから封印を解いて、めでたく子ども達の冒険遊び場となり、今でも子ど もたちを楽しませています。
 幼児期からの外遊びで、かけっこ、おにごっこ、木登り、川遊びなどをして危 険に対応する能力を自然に身につけられればベストなんですけどね。

1月25日(金)
 美術評論家ヨシダヨシエ先生の講演会は、先生の持論とパリのみやげ話。西洋 的なモノの考え方の成立の歴史と、それを突き崩そうとしている現在のパリ。オ セアニアの造形美術品との出会いは異文化との出会いではなく、アジア人のルー ツと出会っているんだとの考えに立って、大きな循環系の文化を描くことができ れば、私たちのこれからの生きる力になるという。
 鶴ヶ島市教育委員会編集の図録「神と精霊のかたち」をパリの大書店に並べる ことができたと喜びの報告も。

1月24日(木)
 NCC平和キャラバンが国立女性教育会館ヌエックで宿泊研修をするので、打 ち合わせに行ってきました。車で行けば30分ですが、今はまだ運転自粛中なので、 電車で行ったら小1時間かかりました。
 会館は工事中で、何の工事かと思ったら、宿泊棟Aの各室に入浴設備をつける んですって。そうかぁ、自室でお風呂に入れるようになるんだ、ってなぜか感激 しました。あそこの場合、お風呂の仕舞いの時間が早いんですよね。会議なんか やってたら、入りそこねることが多いんですよ。
 地方へ視察にいって、時々不思議に思うのは、各室でお風呂に入れるのに、大 浴室とかいうのがあること。逆に温泉なのに、温泉じゃない浴室が各室にあるこ とも、どうも不思議でしかたないんですよね。
 私は冷え性なので、入浴後は速やかにふとんに潜り込むことにしてます。

1月23日(水)
 1年坊主が一人で寝たいと言い出しました。ママに「お片づけしたら、掃除機 かけてあげるね」って言われてたのに、片づけないものだから、「きょうはダメ」 って言われて大泣き。もう、さんざん「バカ」だとか「きらい」だとか「ウソつ き」だとか毒づいて、ママをボカボカ叩いたり、床に寝っころがったり、くやし さを精一杯の表現。
 きょうは運よくパパがいたので、助け手を出して、一緒に片づけと掃除をして くれたので、ママの言い分は変更せずに、1年坊主の願いを叶えることができた というわけ。メデタシ、メデタシ。

1月22日(火)
 ちょっと気温が上がったと思ったら、生ごみ堆肥化バケツにウジ虫発生。気温に敏感なんだねぇ、ウジ虫君。気温が低くて、ちっとも堆肥化すすんでないのに。

1月21日(月)
 キリスト者エコネットにアーバン・デザインのプロらしい人がいて、今、関西 で面白い仕事を進めているらしいんです。その中にレンタル自転車構想がありま した。ムム、これは、って、注目。  水俣の環境自治体会議の時には、主要施設間を自転車で往来できるようになっ ていましたが、台数が少なく、使える人数は限られていました。環境自治体とし て名乗りを上げている古河市は、通産省の実験にうまく乗る格好でソーラー自転 車を導入していましたが、実験終了後どうするか、未定の状態でした。それに、 道路も整備されてると聞いて視察に行ったんですが、特に自転車のために整備し たものではなく、そのような将来構想があるというわけでもありませんでした。  そこで、私は返信として、カリフォルニア州デイビス市がエコシティとして知 られており、石油ショックの時以来自転車のまちつくりをして、自動車乗り入れ 規制や自転車駐車場の整備などしていて、行ってみたいのですが、行くゆとりが なく残念に思ってる、って発信しました。
 すると、なんと、かつてカリフォルニア大学デイビス校で1年間学んだことが あるという科学者らしき方からの返信。デイビスでは、自転車乗りのマナーも守 られており、夜間無灯火は、当時20ドルの罰金だったそうです。  私は一般質問で「自転車のまちつくり」の意向を質したことがありますが、あ まり乗ってきませんでしたね。最近聞こえてきたところでは、職員の中にはそう した方向への意欲を持ってる方がいるんだそうです。いい仕事ができるよう、議 会でも論陣を張るという立場ではなくなっていますが、いい方法考えていきたい なぁ。

1月20日(日)
 午前中はジュニア・ボランティアのピアノ・レッスン。春に関連した歌を弾け るようにって曲を用意していったら、春の前にひなまつりがあるので、雛祭りの 歌にしようって言われて、アラアラ。どうも私は四季の行事とか抒情に疎いんで すが、音楽ボランティアに関わり始めてから、そうした面からも音楽を考えてみ るようにはなりました。四季折々の歌があるんだなぁって、改めて感心していま す。

 午後はチャイルドラインの講座へ。会場を間違えて遅刻。次回は会場変わりま すからねって注意されてたのに。次回からワークショップが始まります。「ワー クショップは遅刻、絶対ダメよ」って改めてキツイご注意。
 本日の講師は芹沢俊介先生。演題は「イジメの構造」。山下英三郎先生と同じ で、不登校の本質とか、イジメの本質とかっていうところを、学校とか文科省は 理解してないっていう嘆きをお持ちでした。
 ケンカとイジメの識別のポイントは「反復・継続」だという警察庁少年保安課 の定議を先生は評価しているんですが、文科省は「何回」とか「期間」とかを判 断基準にしていて、似て非なる定義。また、学校の先生は「いじめを受ける子は 卑屈だ」と決めつけて、いじめられる子の居場所をさらに奪っていくというメカ ニズムが働くことに、もっと注意をすべきだと指摘。「弱者はイジメの中で作ら れる」との視点に立てば、いじめられる子の話しをもっと真摯に聞くことができ るはずだし、話せる・聞けるという関係の中に子どもの居場所ができ、不登校に ならずにすむのではないでしょうか。

1月19日(土)
 市内の洋画家中島良雄先生の講演会が農業交流センターで開かれました。演題 は絵とは関係ない、先生のライフワークらしい民間伝承でした。50ばかりの伝承 について、楽しい注釈を加えながら話され、感心したり笑ったりのひとときでし た。
 言い伝えには「差別用語」「セクハラ用語」がしばしば含まれているんですが、 以前に教委から書き直すよう言われたことも話されました。「めくらどじょうは 取るな」という言葉は、片目の見えない姫が果敢に敵と戦って、川に飛び込んで 死んだあと、目のないどじょうがとれるようになったことにちなんだ伝説だそう で、言葉を換えてしまうと、当時生きた人々の生活感あふれる言葉使いが伝わら ないといううらみがあります。
 ちなみに、この言葉は「目の見えないどじょうはとるな」と直されたそうです。

 講演会のあと、新年初ご挨拶に一軒伺って、“つどい”の「アフガン支援サロ ンコンサート」へ。素敵なギターの弾き語り、カクテルピアノ、親子デュエット など、サロンコンサートらしいバラエティに富んだ、暖かい雰囲気の会でした。  鶴ヶ島のピアノの先生も見えてて、初見で伴奏してくださって、私も1曲歌う 約束を果たせて、ラッキー。

 遅刻して「MAYAコンサート」ヘ。ユニークな保育で知られるはちの巣保育 園の実行委員会の主催。プレイヤーは4人で、一人で何種類もの楽器を持ち替え て、とっても楽しいフォルクローレ。
 帰路は実行委員の一人の方に送ってもらえて、また、ラッキー。

1月18日(金)
 学校給食を考える会新年初例会。みんな元気。すぐ話しが脱線するので、時計 にらみながらの進行。でも、脱線の仕方が面白くて、子育てでぶつかる問題であ ったり、ゴミ行政への怒りであったり、喫煙の問題であったりして、脱線した中 から次の課題がみえてきたりするものですから、脱線も許す、ということになる わけです。とは言っても本題は本題ですから、本題に引き戻し引き戻ししながら、 来月行われる試食会と講演会の準備がようやく整いました。
 ウム、まずまずの滑り出し。川のように蛇行しながら、自然体で、本題を見失 わずに、課題に取り組んでいこう。

1月17日(木)
 小雨。デイホーム「であいの里」に出かけてみました。なんと!男性ボランテ ィアが2人、歓談しながら待っていました。1人は定年退職後半年。以前からや っていた体育指導員に加えてボランティア三昧の日々を送っているとか。もう一 人は30年経営していた店を閉じたという、中華料理のプロ。シルバー人材センタ ーの仕事は限られた分野のものしかなく、しかも仕事量は少ない。ファミリーレ ストランに採用されたが、働いてる若者達のいい加減さ、職場環境の悪さに不安 を感じてやめたんですって。
 起業のパワーが秘められていそうなお二人でしたが、暖かい居場所つくりの一 翼を担ってボランティアをしているのも、また一つの人生。  家主さんの紹介がきょうの読売新聞に載っていました。家主さんの夢の「縁側」 の暖かさをボランティアと利用者が創り出していければ、老人保健施設に入所中 のおばあちゃんが帰って来た時、この場所はさらに生きてくるでしょうね。

1月16日(水)
 NCC平和・核問題委員会に、昨年購入したビデオ「ニュークス・イン・スペ ース 2〜アメリカ・宇宙支配の野望〜」を持って行きました。最近はお弁当を 持っていって、食べながらビデオを見てから会議を始めるというスタイルでやっ てます。きょうは他にビデオがなかったので、ちょうどよかった。土星探査機カ ッシーニを打ち上げるのに、プルトニウムなんか必要ないのに積んでいた! も し打ち上げに失敗するとか、制御不可能な事故が起きたら、地球に放射能がまき 散らされるというので、アメリカで反対運動をしている学者やNGOの発言が収 録されてます。アメリカさん、地球を支配するだけでは足りないんでしょうかね ぇ。宇宙はみんなのものでっせ…とビデオでもNGOが言ってました。

1月15日(火)
 アレコレ忙しがっているうちに、なんと、新しい年も半月過ぎてしまい、下落 合教会50周年記念「枝」特別号の編集もいよいよラストスパートです。もとが編 集屋なので、レイアウトのラフスケッチでも作ってみるか、なんて、原稿見てい ると自然にやってみちゃうんですねぇ。それで、また忙しがってるわけなんです が…
 じつは、今朝は「枝」に関する私の働きっぷりに対してお褒めのメールを受け 取り、浮きうきしています。やはり褒められると嬉しいものですね。事故以来、 謝ってばかりいて、「そろそろ謝罪の言葉引っ込めた方がいいんじゃない?」っ てご注意までいただいてしまいました。そうは言われても、事故が目につく度に 「高柳さん大丈夫?」って言われたり、家でも「バアちゃん気をつけなきゃね」 って言われてると、一度失敗したらずっと言われ続けて落ち込んだ人生になって しまう非行少年ってこんな気分なのかなって、やっぱり沈んじゃうんですよね。 あれ以来1年2か月、全くハンドル握っていないのに、折に触れ言われる身のつ らさ!
 「子育ては褒めながら」って頭では分かっている積もりだったんですが、自分 が褒められてみて、褒め言葉がどんなに人生を勇気づけるか、今、つくづく味わ っています。

1月14日(月)
 成人の日ですね。私の成人の日は小松市から大宮市へ引っ越してきたばかりで、 なにか馴染めず、式典には出なかったような気がします。「ような気がする」程 度の記憶しかないくらい、何のインパクトもない成人の日だったのかなぁなんて、 ちょっと情けない気もします。
 成人式がまとまらないのは、もう何年も前から言われてるんですよね。鶴ヶ島 の議会でも、成人式についての質問が出てましたしね。とうとう、昨年のような 「事件」も起きてしまって、今年の成人式の報道を見ても、行政はほんとに頭を 悩ませながら計画を練っているんだなぁって同情しますね。事件がないまでも、 いい成人式にしようという点では、きっと昔だってそう変わってないのではない かと思うと、ボーッとしてて、なんだか申し訳ないような気がします。
 社会全体が幼児化してて、親に依存したままの子ども、子育てのうまくいかな い親も増えてるようだし、「成人」ってこと、改めて考えなくてはね。

1月13日(日)
 ポリトライブ〜オセアニア・サークル〜の会議に20人もの会員が集まってビッ クリ。新年だし、集まり悪いんじゃないかって思ってたんですよね。それなのに ご馳走つくってきて下さった方もいて、楽しい会食にもなりました。「第2回南 の精霊展」の役割も決まり、昨年の二小での竹の楽器つくりをさらに発展させた ワークショップにできそうで、ワクワク。

1月12日(土)
 さいたまチャイルドラインでは初めての、石川憲彦先生の講座がありました。 小児科医12年ほどの後精神科医になられ、今は静岡大でも教えていらっしゃると いう先生です。のっけから質問を受けて答えるという形で始まりちょっとビック リ。答えていく中に、先生の持論が顔を出し、メインテーマに触れていくという スタイルです。
 不登校してて、父ともぶつかっている息子、母親はいつまで続くかと心配。先 生は逆にいろいろ質問します。息子が社会に出ることを恐れているというが、父 親は恐れたことないのかとか、息子の恐れに共感しないのか、とか。結論は「20 歳になれば自分と闘わなくてはならない。高校卒業する年齢になれば、“不登校” じゃなくなってしまう。なにを根拠ぶつかっていくのか分からなくいなるかもし れない。そのへんが勝負かな」。そして、「二人ともすごいエネルギー持ってる んですよね。一生闘ったとして、50年くらいでしょ。親子でしかできない闘いで すよね。それもいいんじゃないですか」とまぁ、肩すかしをくわせるような回答。
 家族についても、「もともと、すさまじくその当時の社会権力を教え込む役割 を担ってきたのが家族」で、「どうきれいごと言ったって、親は子に自分の考え を押しつけてることに変わりはないんだから、拒否されたら、どうやって説得し ようかと策を練ることを楽しめばいい」んですって。
 乱暴する子についても、「人間なんて、もともと力ふるいながら生きてきたん だから、立派に自立に向かっているな、シメタ、と思って見てれば、子どももお おらかになる」
 演題は「子どもに学ぶ」だったんですが、最後の言葉が肩を軽くしてくれまし た。「いつも相手の言うことを聞けるなんてことができたらキモチ悪い。ぶつか って、あれ、自分は間違ったかなって直していく。それぐらいの生き方がいいん じゃないですか」

1月11日(金)
 キ政連常任委員会。ここ数年間編集委員長の家で開催。ブルームハルトの「夕 べの祈り」と聖書朗読で始め、おいしいおいなりさんと漬け物を頂くというのが 定番ですが、なんときょうは串カツとお赤飯でした。お正月っていいもんです! お腹がくちくなって、幸せいっぱいの気分で、もう次の総会の準備です。
 今日一日の幸せを守れる政治、暴力とリンクしない思想の形成…、地道な活動 は続けていかなくては。

1月10日(木)
 明日はキ政連。ウワーッ、11月の研修会のまとめ、まだやってない。タイヘン、 タイヘン。新年初夜なべ。

1月9日(水)
丸尾俊介元下落合教会牧師のインタビュー原稿を打っていて、あら、そうだっ たのかという発言にぶつかりました。  『個人倫理として「殺すなかれ」「うそをつくなかれ」というのは間違ってい ない。だけど、うそをつかなければ殺されるような権力の下にあっては、適当に うそをつくということも起こる。そうなると「状況倫理」「社会倫理」というも のが出てくる。そこから更に「生態系の倫理」が問題になってくる。』  そうか、このような考えをお持ちだったからこそ、教会を根城に消費者運動も できたんだ、って納得。今でこそ、学者・研究者、NGOの「生態系を守らなけ れば地球は滅亡してしまう」という声は大きくなっていますが、それでも、それ に沿った政治経済の変革はあまり進んでいません。
 今、個人倫理を超えて平和を、核問題を、生態系を考え、「力と知恵をくださ い」との祈り切なるものがあります。

1月8日(火)
 きょうの読売新聞「文明を問う」は、南アフリカ生まれのノーベル賞作家、ナ ディン・ゴーディマ。『文学は、人間とその社会や宗教の在りよう、生きていく 上で皆が経験する事柄にどう対処していくかを描く。命の誕生と成長、恋するこ と、夢破れること、志を遂げること、そうしたすべてを扱っている。人々の普遍 の営みを見つめる役目を担うのは、政治家ではなく作家なのだ。』
 だから『ホロコーストのような大惨劇があっても文学は失われなかった』し、 人々に力を与えるからこそ、為政者は文学や芸術を取り締まったりもするわけで すよね。ニュース23では、しばしば音楽家へのインタビューをやってますが、心 地よさの奥に潜む社会的発言を引き出してくれてます。

1月7日(月)
 新年第1回目の無農薬野菜到着。いつだったか、農業も多少やっている隣町の 公務員と論争したことがあるんです。「無農薬でできるわけがねぇ」「いえ、で きます」って。
 ハッキリ言ってボロボロのがくることもありますよ。それと、バッカリ食って 言ってますが、旬になると同じ野菜ばっかりやってきます。今は白菜・大根・人 参・ねぎ。食べ切らないうちに次の週も同じ野菜がきます。小松菜とほうれん草 は食べ切れる量ですが、泥まみれでボロボロ。ハッキリ言って娘は嫌がってます。 でも、こうした農業者との出会いを大切にしてきたからこそ、娘達はずーっと安 心して食べられる野菜で育ったんですからねぇ。

1月6日(日)
 新年礼拝。奏楽は牧師夫人のフルート。年に1回、まるで神社の初詣みたいに やってくる方がいます。「去年は葬式もあったしよぉ、おれ、3回来てるぜ」っ ておおいばり、ヘンなおじさん! 礼拝の後、銘々持ち寄ったご馳走で懇親会。 牧師の隠し芸の特製カクテルも一役買って、教会の1年の滑り出し。

1月5日(土)
 パソコンの調子見がてら亡くなった兄の家へ。パソコンの面倒を見るのは、私 ではなくて、勿論「高柳家の娘」。一人の息子はすでに職場に近いアパートに引 き上げた後。もう一人はニューヨーク在住。
 一人残された妻は、絵を描く趣味にたどりつき、仕事をしながら、余暇には絵 を描いています。兄も中学生時代、絵を描くことが得意でした。長生きすれば、 二人で同じ趣味を持てたかも知れないのにね。
 ま、絵の才能ってほんとに不思議だなって思います。つい先だっても定年退職 後に描き始めた絵で賞をもらったって方にお会いしたばかりです。亡くなった私 の母も晩年は絵を描いてました。昨年の初冬、1chで「幻覚と創造」について語っ ていた神経内科医・岩田茂が次なる目標は「お絵かき遺伝子をさがすこと」って 言ってましたっけ。面白そ。私の中にそのような遺伝子が入ってきてないことだ けは確かだと思いますけどね。

1月4日(金)
 孫たちは福袋のオモチャを部屋一杯に広げて遊びに夢中。絶え間なくしゃべり、 絶え間なくケンカし、泣き、エネルギッシュな一日。意外なのは「おなか、すい た」って騒がないこと。夕飯は7時にはだいたい食べ終わってて、遅い時間に飲 食なんてしてないし…飽食の時代の申し子?

1月3日(木)
 パパ出勤、おばちゃん外出。昨夜の雪は跡形もなし。孫たちは「ゆき、ふらな いかな」。

1月2日(水)
 夜遅くに雪。大人4人で歓声。へんなオトナ。孫たちに雪みせたいね。

1月1日(火)
 新しい年の始まり。今年もよろしくお願いします。
 孫たちはお出かけして、オモチャの福袋を買ってもらって大喜び。昔の福袋っ て「何が入っているかお楽しみ」って世界だったんですが、今は、中身をわかっ て買うんだそうです。さもないと、中を開けちゃうお客が増えてるんだとか。<


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